さあ、いらっしゃい、いらっしゃい。鬼だ、鬼だ、鬼が来る。文明開化の東京に、鬼が来るんだ、鬼が来る。さあ、
今が見どころだよ。鬼だ、鬼だ、鬼が来る。
鬼だよ。
鬼だよ。
鬼とござーい!
帝都モノガタリの世界へようこそ。
クトゥルフ神話の世界は無限の広がりと、無限のバリエーションを持っています。何故なら神話の神々はいかなる時代にも、いかなる場所にも、いかなる場合も存在しているからです。
舞台となる大正期の日本は、江戸末期から明治期の混乱を乗り切り、西洋の文化が急速に流入、普及し、そして民衆が徐々に豊かになり、いわゆる大正デモクラシーと呼ばれる民主化運動や、内地での戦争のない平和を謳歌した時代でした。
しかし、その反面、その民主化運動や、あるいは社会主義運動、あるいは宗教の弾圧が公然と行われた時代でもあり、そして地方に限らず帝都ですらも様々な騒動が頻発した時代です。
1920年代とその周辺である大正期は、クトゥルフの呼び声の主な舞台となる年代の一つです。
この時代の日本が、極東の島国が果たして無事であったのでしょうか?
いいえ、そんなことはありえません。確実に、神々の手が日本に、帝都にも伸ばされていたことでしょう。
それでなくとも、帝都には深い闇が、鬼が、魑魅魍魎達が、怨霊が、怨念が宿る土地なのですから。
本書(?)は「帝都物語」として、「クトゥルフの呼び声」を行うための、「クトゥルフの呼び声」として、「帝都物語」を行うための、「大正期」の日本、そして帝都を取り扱ったサプリメントです。
あるいは、あなたの「帝都」での「モノガタリ」を行う為の資料となります。
本書は「帝都モノガタリ」のためのサプリメントです。