データセクション
シナリオ中で使用されるデータや、その他の項目をまとめたものです。
(通常のミ=ゴについては省略しています)
- 少女歌劇
- 『黄色の印』
- 黄色の印の守り手
- 『黄衣の王』の筋書き
- シナリオに登場する魔道書
- 重武装のミ=ゴ
- オペラ座の怪人
- 創造性増幅薬
少女歌劇
少女歌劇は、10代の少女が、ダンスや歌劇、オペラのレビューを行なうもので、大正8(1919)年に新設された宝塚少女歌劇団が有名ですが、流行に乗っていろいろな少女歌劇団が設立されました。特に有名なのが宝塚、大阪松竹、松竹です。
(この辺りの詳細は省略させてください…)
ちなみに、1940年代に入ると、幼稚な印象を与える為、それぞれの名称から少女を外しています。
『黄色の印』
『黄衣の王』の表紙に押された印です。あるいは、メダルなどの装飾品などになっているものもあります。
シナリオに登場するもので、星川が所持しているものは、上位の信者に与えられる特別なものです。この為、所持者はPOW+1の効果を得ますが、ハスターと『名状し難い契約』を結んでしまう可能性が常に存在するようになります。
紋様はルールブックのP.362のプレイエイドの最下端を参照してください。
この印を目撃した場合、0/1D6の正気度を喪失します。
この正気度ロールに失敗した場合、毎夜の悪夢を見ることになります。
黄色の印の守り手
黄色の印を信者以外に渡さない為に現われる超自然の存在で、基本的に死体に取り付き、所有者の後を追って行動します。
黄色の印の守り手
STR 25 CON 25 SIZ 17 INT 9 POW 15 DEX 8
耐久力 25 移動 8
武器:
触腕 50%、ダメージ 2D6+病気(守り手のPOWとCONの対抗ロールに失敗した場合、発熱を伴う病気を発症し、1日に付き全ての能力値を1点失います)
装甲:
火器からの攻撃に対し最低限のダメージしか受けません。
また、1時間に1点の割合で耐久力を回復します。
正気度喪失:
黄色の印の守り手が通常の人間に見えている場合、0/1D2
超自然の存在だと気付いた場合、1/1D8
その他の能力:
夢を送る:
対象が破滅する夢を送り込みます。
テレポーテーション:
自身を移動させます(あまり正確ではなく、数マイル以内に)
憑依:
死体に取り付きます。黄色の印の守り手が不利な状況を脱出する場合にも使用されます。
この場合、最も近くで、POWの低い人物に憑依を試みます。お互いのPOWの対抗ロールを行い、成功すれば対象に黄色の印の守り手が憑依し、失敗すればハスターの元へ戻っていきます。
この試みを行なった場合、後には死体が残ることになります。
『黄衣の王』の筋書き
アルデバランとヒヤデスの星が輝く退廃的な異界の都市イーティルを舞台に、王位を主張するものたち、女王、アラール、ターレ、ユーオト、カッシルダ、アルドーニス、カミラの宮廷陰謀劇を描きます。
キーパーは必要に応じてハンドアウトとして探索者に提示してください。
第一幕
この陰謀劇の中、黄色の印と蒼白の仮面を身に付けた余所者が現れ、同時に、ハリ湖の対岸に奇妙な都市の幻影が出現する。
この余所者の噂を聞きつけた王家の人々は、余所者に質問をするものの、曖昧なはぐらかし、ほのめかしの答えしか得られない。
余所者は自分を黄色の王或いは最後の王と名乗り、恐るべき神の使者という。
王家主催の仮面舞踏会が開催され、出席者が仮面を外す場面で余所者はまったく変装していなかったことが発覚する。
機嫌を損ねた女王らは真実の幻影と自称する余所者を牢に入れ長期にわたり拷問し、殺してしまう。
第二幕
この無礼の後、本物の黄衣の王がハリ湖を渡り出現し、対岸の都市の幻影は消えている。
黄衣の王は、ハリ湖の岸辺にはもはや一つの都市しか存在せず、イーティルであったが、今やカルコサとなったと告げる。
黄衣の王を除いた全ての人物が狂気に陥るか、死ぬか、またはどうすることもできずに恐怖に震えながら運命を待つのであった。
シナリオに登場する魔道書
シナリオに登場する魔道書は以下の4冊になります。
全て、黄衣の王とその宮殿について言及する書物であり、多くは演劇の台本形式で、曖昧な夢のような内容ながら、「水晶のように透明で、滾々と湧き立つ泉のように澄み切って快く響き、メディチ家の毒々しいダイアモンドのように燦然と輝く言葉」が記されています。
1895年に最初の版が発行されて以降、禁書の弾圧を受けながら、何度か出版、翻訳されています。その中の一つを、尼子が手に入れています。
台本版は演劇やそれに類するものに慣れている場合、該当する《芸術》のロールに成功すれば、斜め読みの期間で研究と同じ内容を得ることができます。
『黄衣の王』 フランス語版
尼子がフランスから持ち帰ったものと、4年前に穂井田が手に入れたものです。
詳細はキーパーコンパニオン改訂新版のP.18を参照してください。
この魔道書を読んだ場合、1D4/1D8の正気度を喪失し、《クトゥルフ神話》に+6%。
研究に1週間、斜め読みに2時間。
『黄衣の王』 日本語、台本版
尼子が持っていた『黄衣の王』を清水が翻訳したものです。
フランス語版と同じ内容ですが、幾分一般的なものになっています。
この魔道書を読んだ場合、1D2/1D6の正気度を喪失し、《クトゥルフ神話》に+3%。
研究に2日、斜め読みに1時間。
『黄色の写本』 英語版
穂井田が神田辺りの古本屋で手に入れた『ザンシック・フォリオ』の英語版です。
『黄衣の王』と来歴は全く異なりますが、何故かその内容は似通っています。
詳細はキーパーコンパニオン改訂新版のP.18を参照してください。
この魔道書を読んだ場合、1D4/1D8の正気度を喪失し、《クトゥルフ神話》に+8%。
研究に7週間、斜め読みに14時間。
『黄色の王』 日本語、台本版
三村が『黄色の写本』基に書いた台本です。
この魔道書を読んだ場合、1/1D3の正気度を喪失し、《クトゥルフ神話》に+2%。
研究に1日、斜め読みに1時間。
重武装のミ=ゴ
基本的なデータはミ=ゴと同じですが、装備している電気ライフルを、重電気ライフルとしています。
これは基本的な性能はキーパーコンパニオン改訂新版のP.108にあるものと同一ですが、対象のCONに関係なく、2D8のダメージを与えます。
また、1ラウンドの射撃回数は1回となります。
重装備ミ=ゴA STR 15 CON 16 SIZ 14 DEX 14 POW12 DB+1D4 耐久力 15
重装備ミ=ゴB STR 14 CON 13 SIZ 15 DEX 17 POW14 DB+1D4 耐久力 14
武器:
ハサミ 60%、ダメージ 1D6+DB+組み付き
重電気ライフル 75%、ダメージ 2D8+麻痺 1ラウンド1回の射撃
装甲:
バイオ装甲 8点
オペラ座の怪人
明治42(1909)年に、ガストン・ルルーによる小説が発表され、日本語に訳されたのは昭和5(1930)年ですが、その前、大正15(1925)年に金龍館でオペラが上演されていました。
また、サイレント映画が大正5(1916)年に作成されており、かなり人気があったようです(ちなみにこの映画は日本未公開とのこと)。
創造性増幅薬
これは、いわゆる麻薬、LSDの類です(ただ、LSDが登場するのは戦後である為、それに類する合成麻薬のようなものだと思ってください)。
浅草の一部の人間の間で流行っており、呼称の通り、創造性を増す為に摂取していると嘯く人間が多いものです。
この薬を摂取すると、強い幻覚作用とともに、認識能力の向上が起こります。
この薬物を探索者が摂取した場合、POT20の毒として扱います(ダメージはありません)。キーパーの判断で、感覚を使った技能のロールへ×2のボーナスを与えたり、狂人の洞察を行なわせても構いません。