登場人物(NPC)
シナリオに登場する重要な(?)人物です。
本シナリオでは多くの人物が登場します。
キーパーはこれらが探索者の意識から漏れがないように、NPC一覧を提示したり、折に触れてこの人物はこうだ、といった探索者に対する注意を忘れないでください。
(意外に探索者がNPCに対しての接触を忘れる、あるいは避ける場面があります。キーパーは情報収集の漏れを防ぐ為、これらのことに注意するようにしてください)
『オペラ座少女歌劇団』
流行ものではありますが、オペラ座館は周辺の安っぽい低俗なショー化が進む中で、本格的で、かなりレベルは高いものです。
メンバーには、様々な経歴の持ち主がおり、純情な性格の持ち主からある意味で世慣れた、グレたような性格の少女まで様々です。ただ、やはり多くは見目麗しく、そして歌か、演劇の素養がある少女達です。
この少女歌劇団に所属する中で、目立つメンバーは、以下の通りです。
その外のメンバーに関しては、適宜、キーパーがデータを作成してください。
星川映見(ほしかわ・えみ)
主に男役で、演技が上手く、美形、派手で目立ちます。
劇団の中心メンバーであり、引っ張る存在です。本格的なオペラをやりたいと思っており、今回の『黄衣の王』の台本を手に入れて、それを上演しようとしています。
彼女の身に着けている『黄色の印』が、力のあるものであり、これを取り上げられると『黄衣の王』における焦点がずれ、黄衣の王は顕現できなくなります。
『黄衣の王』では、仮面の男を演じますが、内心、女性の役を演じたいと思っています。
STR 13 CON 11 SIZ 13
INT 13 POW 12 DEX 15
APP 16 EDU 9 SAN 41
耐久力 12 ダメージボーナス ±0
技能:言いくるめ 70%、隠れる 40%、芸術:演技 70%、芸術:歌唱 60%、跳躍 50%
月野喜多(つきの・きた)
主に女役で、歌、演技ともそつがなく、星川の相方として目立ちます。
星川の相方役で、表向きは素っ気無い態度を取ったり、星川に振り回されているような印象を与えますが、二人は付き合っています。
『黄衣の王』では、カミラを演じます。
STR 9 CON 13 SIZ 12
INT 15 POW 10 DEX 16
APP 15 EDU 10 SAN 39
耐久力 13 ダメージボーナス ±0
技能:オカルト 60%、隠す 40%、芸術:演技 65%、芸術:歌唱 70%、忍び歩き 50%、心理学 40%、説得 70%、追跡 50%、目星 60%
深雪銀子(みゆき・ぎんこ)
星川、月野ついて目立ち、二人の親友でもあります。
姐御肌であり、面倒見がよく、星川や風見のフォローをしていることもあり、少女歌劇の中では頼れる存在として見られています。
ただ、彼女は面倒になるのを避ける為に、星川と月野以外とはあまり深い付き合いがありません(ただ、少女歌劇団の様々な情報を持っています)。
『黄衣の王』では、女王の役を演じます。
STR 7 CON 12 SIZ 11
INT 13 POW 14 DEX 13
APP 14 EDU 9 SAN 58
耐久力 12 ダメージボーナス ±0
技能:言いくるめ 60%、芸術:演技 50%、芸術:歌唱 60%、値切り 50%、変装 41%
風見慧(かざみ・けい)
少女歌劇団のリーダー的なポジションであり、全体を取り仕切っています。
少女歌劇団を引っ張っているのは星川ですが、とりまとめとして安心感を持たせています。
星川と同じく、本格的なオペラをやりたいと考えており、彼女と共謀して今回の『黄衣の王』の上演を尼子に働きかけていました。
『黄衣の王』では、カッシルダを演じます。
STR 15 CON 15 SIZ 13
INT 13 POW 12 DEX 14
APP 14 EDU 11 SAN 38
耐久力 14 ダメージボーナス +1D4
技能:心理学 60%、説得 70%、芸術:演技 60%、芸術:歌唱 70%、図書館 60%、博物学 40%、歴史 40%
花村一栄(はなむら・かずえ)
この主なメンバーの中ではあまり目立つ存在ではありせんが、その他の有象無象の中では目立ちます。
少女歌劇団の中で微妙な立ち位置であり、人間関係も薄く、星川や風見から『黄衣の王』についても知らされていませんでした。
ちなみに、『黄衣の王』でも有象無象の宮廷の臣下となります。
STR 10 CON 11 SIZ 11
INT 15 POW 8 DEX 13
APP 15 EDU 9 SAN 32
耐久力 11 ダメージボーナス ±0
技能:聞き耳 50%、芸術:演技 50%、芸術:歌唱 60%、信用 45%、説得 45%、値切り 40%
千鳥美波(ちどり・みなみ)
非常に無口、無表情なのですが、パントマイムや、大道芸のような軽業が得意で、少女歌劇団の中で特殊なポジションを得ています(この時代にパントマイムと言う言葉はありませんが、無声映画のコメディのような動きです)。
劇場内では猫好きで有名で、唯一、レディ・ワイルドが懐いています。
『黄衣の王』では、宮廷道化師を演じています。
STR 13 CON 14 SIZ 9
INT 11 POW 10 DEX 17
APP 15 EDU 9 SAN 42
耐久力 12 ダメージボーナス ±0
技能:応急手当 50%、隠れる 60%、聞き耳 50%、芸術:演技 60%、芸術:歌唱 60%、芸術:パントマイム 70%、忍び歩き 50%、その他の言語:英語 50%、その他の言語:猫語 60%、図書館 50%、博物学 60%
小早川隆子(こばやかわ・たかこ)、桜嶺女学院の生徒、綾の協力者
名前だけで登場します(強いて、女学生PCが桜嶺女学院内で接触を持った場合のみ、実際に登場します)。
有名な毛利三姉妹の末です。すでに結婚しており、小早川姓になっていますが、二人の姉と同じく、女学院を卒業するまでは、ということでまだ席を置いています。
STR 6 CON 12 SIZ 9
INT 17 POW 15 DEX 12
APP 14 EDU 10 SAN 0
耐久力 11 ダメージボーナス -1D4
技能:言いくるめ 75%、聞き耳 70%、芸術:バイオリン演奏 80%、経理 55%、心理学 60%、信用 70%、その他の言語:英語 50%、目星 80%
毛利元子(もうり・もとこ)、出戻り、オペラ座館のスポンサー、綾の協力者
元子はこのシナリオでは、最初に少しだけ登場するだけです。
怪しげではありますが、今回の件において、毛利三姉妹は無関係です。『黄衣の王』について、彼女らはよく知りません。
STR 11 CON 12 SIZ 13
INT 13 POW 11 DEX 10
APP 15 EDU 15 SAN 0
耐久力 13 ダメージボーナス ±0
技能:運転(自動車) 70%、芸術:チェロ演奏 80%、芸術:文学 70%、乗馬 55%、信用 90%、その他の言語:英語 75%、図書館 70%、法律 50%、ライフル 75%
安藤雪子(あんどう・ゆきこ)、音楽少女、またも事件に巻き込まれる女学生
桜嶺女学院に在籍する、その音楽の才能以外はあまり目立つところの無い女学生です。
実家は岐阜で、そこそこ良いところのお嬢様です。大正当時の女学生文化(?)の影響をもろに受けており、いわゆる「はいからさん」です。
一応、大地返歌事件にて、女学生PCと姉妹(!)という仲になっています(はずです)。
オペラ座館のフルート奏者としてスカウトされ、学院内でもひと悶着あったのですが、一応、認められて、楽団員となっています(当時としてはかなり考えにくいことですが、オペラ座館が浅草の中では格式が高い部類に入ること、そのスポンサーに毛利家、そして近衛家があることがあり、また真田幸が説得したことにもよります)。
声楽部の方はこのことで辞めており、浅草と学院を往復する忙しい生活を送っています。
STR 7 CON 10 SIZ 9
INT 12 POW 11 DEX 16
APP 14 EDU 11 SAN 31
耐久力 10 ダメージボーナス -1D4
技能:図書館 55%、信用 40%、説得 30%、博物学 85%、浅草オペラを語る 85%、芸術:フルート演奏 85%、妄想する 80%
尼子久(あまこ・ひさし)、オペラ座館の支配人
洋行帰りの男で、洒落者で見た目は貫禄があり、鷹揚な態度を取り、余裕を持って話す紳士です。
実質的にスポンサーの毛利元子、近衛の意向に従っていますが、本格的なオペラが掛けられるので、それはそれで満足しています。
立ち上げた劇団も、潤沢な資金と立派な施設がある為、今のところ問題はありません。
(劇団内部での人間関係が問題ですが、人的資源も何故か元子と近衛が提供してくるので、実はそれほど困っていません)
少女歌劇という流行ものを取り入れているのは、毛利元子の指示ですが、今回の『黄衣の王』は脚本家が勝手に持ち込み、少女歌劇の星川に見付かって、少女歌劇でやる、ということになっており、特に毛利や近衛とは関係がありません。
(『黄衣の王』自体は、尼子がフランスから持ち帰ったもので、脚本家に渡ったのはたまたまです)
STR 12 CON 15 SIZ 16
INT 13 POW 14 DEX 11
APP 12 EDU 20 SAN 70
耐久力 16 ダメージボーナス +1D4
技能:隠れる 55%、聞き耳 70%、芸術:浅草オペラ 70%、芸術:演劇 65%、経理 60%、信用 80%、説得 70%、図書館 55%、博物学 65%、目星 70%
清水宗司(しみず・そうじ)、オペラ座劇団の脚本家
オペラ座劇団所属の脚本家。金がある、若い、よくいる浅草に魅せられた文士でしたが、近衛に拾われて紹介されます。
才能がある方ではありませんが、フランス語に堪能で外国文学に通じていることもあり、なんとなく翻訳と翻案でどうにかなっている状況です。
今回の『黄衣の王』はたまたま尼子が持っていたものを発見し、それを元に脚本を書いています。
※清水は発見時に死亡している為、能力、技能等は示しません。
三村親太(みむら・しんた)、依頼人の脚本家
浅草周辺のフリーの脚本家です。
こちらも清水と同じように小金持ちであり、文学を齧った程度で浅草に引き込まれ、脚本家となっています。
元々、たいしたことが無く、基本は翻訳でその場を凌いでいました。
神田の古本屋で手に入れた『黄色の写本』から、『黄色の王』という『黄衣の王』とほぼ同じ内容の脚本を書き上げます。
その後、たまたま清水が書いた『黄衣の王』を見て、盗作だと騒ぎ出しました。
この証明の為、探偵PCに原稿の入手を依頼します(多少、非合法な手段を使っても問題ない、的なことをさらっと)。
彼は『黄色の写本』により、演劇の中の世界に引き込まれつつあり、言動が微妙に現実とずれています。
※三村は発見時にまともな状態でない為、能力、技能等は示しません。
穂井田清(ほいだ・きよし)、おかしな友人
PCC辺りと絡む、精神病院に入っていた経歴を持ちます。
身寄りが少なく、PCCは遠い親戚で、数少ない友達と言うことになります。
華族の端くれで、金はあり、ディレッタントを気取ってオペラ座館の楽屋にも出入りしていた時期もありました。
4年前に『黄衣の王』を読んでおり、演劇の世界に取り込まれそうになり、なんとか精神病院に収まって事なきを得ていたのですが、退院とともにまたおかしくなり始めています。
ちなみに、風見との婚約の件は、彼の中の妄想です。
STR 12 CON 8 SIZ 11
INT 14 POW 10 DEX 12
APP 12 EDU 15 SAN 31
耐久力 10 ダメージボーナス ±0
技能:
※穂井田は技能がまともに仕える状態ではない為、技能は示しません。
レディ・ワイルド、オペラ座館に住み着く野良ネコ
浅草周辺の元締め的な猫で、夢の世界ではレディと呼ばれる猫で、歴戦の探索猫でもあります。
血統はバーマンの純血、堂々とした体躯で、シナリオの時期は夏毛なので、もこもことはしていませんが、ふっさりとした体毛に、美しい青色の目を持ち、気品に溢れています。
(バーマンは、ヨーロッパで作出された猫で、この時期の日本ではとても珍しい品種です。レディ・ワイルドは、原産国のビルマから直接入ってきた、本物の純血のバーマンかもしれません)
千鳥だけがレディ・ワイルドの正体に気付くとともに、良好な関係を築いている為、彼女は『マイ・レイディ』と呼びます(人気が無いときだけで、普段は話しかけません)。
その他のオペラ座館の関係者は、デブネコとか、デカネコと呼びます。
彼女は劇場内を遠慮なく、傍若無人に、堂々とうろうろします。
STR 3 CON 11 SIZ 1
INT 16 POW 15 DEX 20
APP 16 EDU 18 SEN 54
耐久力 6 ダメージボーナス -1D6
技能:回避 80%、かわいらしさ 78%、聞き耳 60%、危険感知 30%、クトゥルフ神話 21%、自然 46%、ストリート知識 71%、地位 81%、洞察 81%、登攀 60%、人間知識 68%、人語 72%、夢の知識 70%、夢見 75%
トリック:執着(千鳥)、ライオンハート、ショーキャット、野良、ボス猫、九つの生、月への跳躍
※『クトゥルフ・フラグメント』のキャットゥルフのルールを適用。
奇妙な客、ミ=ゴの変装、綾の追跡者
暑い盛りに、きっちりとした正装の客としてオペラ座館に現われます。
彼らは奇妙に思えるほどあらゆる点で似ており、まるでコピーされたかのうように同じ姿格好、動きをします。
彼らの正体はミ=ゴで、同じ人間の皮を被っている為、ほぼ同じ外見となっています。
彼らの目的は綾を捕らえるか、始末することで、その為にオペラ座館に入り込んでいます。
※ミ=ゴに関しては、ルールブックP.191を参照してください。
黒澄綾(くろすみ・あや)、音楽の天使
『天球賛歌事件』後、行方不明になっている少女ですが、今回はある目的を持ってオペラ座館に入り込み、そして音楽の天使として風見にレッスンをしています。
今回の件は彼女にとっても予想外の事件であり、可能であれば風見を守ろうと考えています。
STR 9 CON 8 SIZ 15
INT 18 POW 16 DEX 15
APP 18 EDU 10 SAN 0
耐久力12 ダメージボーナス +0
技能:機械修理 70%、忍び歩き 75%、心理学 80%、信用 80%、精神分析 75%、説得 60%、電気修理 75%、天才的な才能を発揮する 95%、天文学 95%、図書館 95%、博物学 90%、芸術:楽器全般演奏 95%、民俗学 80%
真田幸(さなだゆき)、桜嶺女学院の教師
真田は今回もあまり事件には関係ありません(今後も、表に出張ることはありません)。
舎監の教師として登場するので、キーパーは行き詰った時の為のお助けキャラのように考えてください。
真田は、相変わらずきっちりとした洋装に、固く髪を縛っています。あまりお洒落な格好ではありませんが、髪を縛る藍色のリボンがお洒落と言えます。
突き刺すような鋭い眼光は、眼鏡を通してもあまり衰えていません。
STR 13 CON 12 SIZ 13
INT 17 POW 16 DEX 14
APP 16 EDU 20 SAN 34
耐久力 13 ダメージボーナス +1D4
技能:言いくるめ 55%、応急手当 65%、オカルト 75%、回避 50%、化学 55%、隠す 55%、隠れる 75%、聞き耳 70%、クトゥルフ神話 41%、考古学 65%、指導する 75%、忍び歩き 75%、乗馬 45%、信用 80%、心理学 80%、人類学 65%、精神分析 80%、生物学 45%、説得 70%、地質学 55%、追跡 65%、天文学 70%、図書館 80%、値切り 45%、博物学 90%、物理学 55%、法律 45%、目星 80%、歴史 80%、英語 80%、ドイツ語40%、ラテン語 50%、拳銃 60%
竹中重子(たけなか・しげこ)、雪子のルームメイト
今回、竹中は全く事件に関係しません。雪子の近況を与える役割か、あるいは何らかの連絡役ぐらいに考えてください。
竹中はこれと言って特徴のない、良家の子女で、やはり「はいからさん」です。
女学生らしい噂好きで、他愛の無い会話を好みます。
雪子との関係は普通で、特に濃密というわけではないが、数少ない雪子の友達の一人で、ルームメイトとして日常を供にしている為、彼女のことをいろいろと知っています。
STR 10 CON 11 SIZ 12
INT 13 POW 12 DEX 9
APP 11 EDU 11 SAN 60
耐久力 12 ダメージボーナス +0
技能:図書館 60%、説得 50%、信用 60%、博物学 70%、数学 60%、剣道 50%、自転車 30%