スレッドM 『黄色の印の守り手』
探索者が『黄色の印』を手に入れていた場合は、こちらのスレッドが終幕部となります。
『黄衣の王』は上演されるものの、黄衣の王は顕現せず、代わりに『黄色の印』を取り戻すために、『黄色の印の守り手』が派遣されます。
- 『黄色の印の守り手』が現われる
- 『黄色の印の守り手』を撃退した場合
- 『黄色の印の守り手』に『黄色の印』を返す場合
- 『黄色の印』を奪われた場合
『黄色の印の守り手』が現われる
キーパーは、『黄色の印』を星川から取り上げた探索者を注意深く覚えておいてください。
持ち主が変わった場合、どの順番で持ち主が変わったかまで記録する必要があります。
なお、こちらのスレッドに流れた場合、ノーヒントで『黄色の印の守り手』と対峙することになります。
『黄色の印』を取り上げた場合、『黄衣の王』は上演されることはされますが、暴動を引き起こす訳でもなく、普通に、なんだか訳が分からないオペラだった、で終了します。
公演期間中、人々に悪夢の印象を与えることも確かですが、特に事件は起こらず、黄衣の王を顕現させるにも至りません。
専門家の評価もまちまちですが、少女歌劇としては破格の評価を受けることになります。
しかし、事件はこれで終わりません。『黄色の印』が信者以外に渡った為、ハスターは『黄色の印の守り手』を送り込みます。
『黄色の印の守り手』は、『黄色の印』を所持した順番に、その探索者を殺しに現われます。
(正確には、『黄色の印』を奪う為ですが、とりあえず殺しにかかってきます)
彼のINTは9で平均的な人間よりも低い設定になっていますが、犠牲者を襲う場合は狡猾に、一人になっている状況でなおかつ、人目が少ない、助けを容易に呼べない状況を選びます。
大方、以下のようなパターンで襲い掛かります。
1. 対象が破滅する(この場合は、殺される)夢を送り込む。
2. 対象が単独でいる場合に、テレポーテーションを利用して襲い掛かる。
この後の展開は、それこそ呪いのアイテムを所持して順々に殺されるホラー映画の流れを参考に、キーパーの好みに演出してください。
黄色の印の守り手
STR 25 CON 25 SIZ 17 INT 9 POW 15 DEX 8
耐久力 25 移動 8
武器:
触腕 50%、ダメージ 2D6+病気(守り手のPOWとCONの対抗ロールに失敗した場合、発熱を伴う病気を発症し、1日に付き全ての能力値を1点失います)
装甲:
火器からの攻撃に対し最低限のダメージしか受けません。
また、1時間に1点の割合で耐久力を回復します。
正気度喪失:
黄色の印の守り手が通常の人間に見えている場合、0/1D2
超自然の存在だと気付いた場合、1/1D8
その他の能力:
夢を送る:
対象が破滅する夢を送り込みます。
テレポーテーション:
自身を移動させます(あまり正確ではなく、数マイル以内に)
憑依:
死体に取り付きます。黄色の印の守り手が不利な状況を脱出する場合にも使用されます。
この場合、最も近くで、POWの低い人物に憑依を試みます。お互いのPOWの対抗ロールを行い、成功すれば対象に黄色の印の守り手が憑依し、失敗すればハスターの元へ戻っていきます。
この試みを行なった場合、後には死体が残ることになります。
腐敗の度合いにもよりますが、後に残った死体を目撃した場合、1/1D6+1の正気度を喪失します。
『黄色の印の守り手』を撃退した場合
『黄色の印の守り手』を撃退した場合、その襲撃は行なわれなくなります。
しかし、これは一時的なものである可能性がある為、探索者は『黄色の印』をどうするか決めなければなりません。
処分しない場合、持ち主はハスターの興味を引き、『名状し難い契約』(ルールブックP.288を参照)を結んでしまう可能性があります。また、第二、第三の『黄色の印の守り手』が現われる可能性があります。
『黄色の印の守り手』に『黄色の印』を返す場合
『黄色の印の守り手』は『黄色の印』の冒涜者に制裁を加えるという目的も帯びています。この為、単純に『黄色の印』を返すだけでは、襲撃は止みません。
彼は冒涜者を殺すか、その一部を手に入れることでも満足します。この為、『黄色の印』を返すとともに、身体の一部(髪や、皮膚などでもよいでしょう)を一緒に、彼に捧げる必要があります。
こうして『黄色の印』が返された場合、彼はハスターの元へ帰っていきますが、そこには憑依していた腐った死体が残ることになります。
この死体を目撃した探索者は、1/1D6の正気度を喪失します。
もちろん、場所へシチュエーションによって、死体の処理に困る可能性はありますが、その後は探索者次第となります。
『黄色の印』を奪われた場合
順々に『黄色の印の守り手』に探索者が襲われ、『黄色の印』を奪われた場合、彼はハスターの元へ戻り、襲撃は止みます。
この場合も、憑依していた腐った死体がその場に残ります。