大地返歌事件 データセクション

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データセクション

 シナリオ内で登場した呪文、魔道書、神性のデータを紹介します。

大地返歌(大地の歌):
 グロスに応えて歌う、大地、地球の歌です。
 グロスの歌う歌と同じく、本来人間には理解できないものですが(それは電波や電磁波に乗って、奇妙な音となって現れます)、それをシャンの知性と異界の科学力と狂気の実験から人間にも聞こえる音楽、歌に変換したものです。
 最初は『ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ』の変形版とも言えるものでしたが、そこにシャンの祖先の独自のストーリーとその成果、理論を加えることでグロスと交信する為の音楽であり、そしてアザトースの使者たるグロスを喜ばせる為のフルートの独奏となっています(ただ、果たして、グロスが喜ぶのかは不明です)。
 この音楽の完全版を聞いた場合、『グロスとの接触』の効果を受けます。
 また、完全でない場合は、0/1D3の正気度を失う可能性と、『悪夢』を見る可能性があります。
 大地返歌は現在のところ、安藤雪子以外は奏でることはできません。
 こちらは禍歌と異なり、すでに完成された音楽である為、じわじわとした効果ではなく即効性の効果を持っています。

大地返歌の楽譜:
 稲葉鉄男の手書きの、大地返歌の楽譜です。
 読んでも特に影響はありませんが、楽譜の所々に「緋色の不協和音」「深海の鯨の番」等々、楽譜とは思えない、また詩的とも遠い表現が書かれています。
 前のシナリオ『天球賛歌事件』で、黒澄綾の楽譜を見たことがある場合は、それと同じような表現が多いことに気が付きます。
 この楽譜は通常のテクニックでは演奏できません。その為、《芸術》のロールを行うこと自体ができません。これを奏でることができるのは、安藤雪子だけです。
 楽譜を読む為に《芸術》のロールは可能で、ロールに成功した場合は、複雑怪奇な、オペラの音楽とは言い難い、ノイズに近いような音楽や、古典でも現代でもセオリーを無視したような部分、そして完全に演奏が出来ない部分があることに気が付きます。
 《芸術》に成功した後、さらに《アイデア》に成功した場合は、この楽曲は何か新しい楽器を導入する予定だったのでは、ということに気が付きます。

魔道書:ミサ・ジ・レクエイム・ペル・シュジャイ:
 ルールブックのP.107、キーパーコンパニオンのP.37のそれぞれの項目を参照してください。

シュジャイの鎮魂ミサ曲:
 氏家=シャンによる、『ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ』の和製翻案であり、1幕2場という短い時間に、そしてシャッガイから脱出するのではなく、そこへ残ってグロスとの交信を試みた一族の内容になっています。
 この音楽を作らせたシャンは、シャッガイに残った一族の生き残りです。
 こちらの楽曲も、『ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ』と同様に、強姦、近親相姦、拷問などの堕落的なテーマを取り扱っています。
 オペラ座館での一度の上演で、『ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ』と同じく大混乱を引き起こし、上演禁止となっています。
 台本は日本語で書かれており、読む他、上演されたものを見ても同じ結果となります。
 この本を読み理解するには平均1週間、斜め読みに2時間掛かります。
 正気度の喪失は1/1D4、《クトゥルフ神話》に+2%。呪文はありません(演奏されることでアザトースの招来が掛かることもありません)。
 また、このオペラを弾きこなした演奏家、あるいは歌った歌手は、以降、《幸運》ロールに成功しなければ、他の作品の演奏中でもこの局を演奏してしまいます。
 また、聞いた者(つまり演奏者、歌手も含む)は、以降、「虚空からの笑い声」「耳元の羽音」「冒涜的なフルートの音色」を時折聞こえることになります。

神性との接触/グロス:
 適切な時期にグロスと接触する事が出来るよう、この呪文をかけるためには<天文学>のロールに成功する必要があります。
 呪文をかけると直ちに、術者の前には惑星サイズの存在の持つ異界の精神が広がる事になり、1D8/1D50の正気度ポイントを失います。
 グロスと接触する事には、真に恩恵と呼べるようなものは何もありません。何故なら術者があまりにもちっぽけで取るに足らない存在であるために、グロスは彼あるいは彼女を認識する事もないだろうからです。

グロス Ghroth、外なる神
(マレウス・モンストロルムだとグロースになっていましたが、グロスで行きます)
 この外なる神は「天災の星」と呼ばれるものの一種であり、ガスや灰や溶解した鉄から構成された、惑星サイズの星のような存在です。
 赤錆色の巨大な天体として出現し、その表面には断層や亀裂が開いています。グロスは時々、その裂け目の下に隠された広大な海の中からいくつかの巨大な目を形成する事があります。
 この存在は自身に課せられた永遠の責務を遂行するために、アザトースの魂無き宮廷の束縛から解き放たれるのです。
 グロスは、無慈悲な星々と死せるオールド・ワン達だけが聞く事の出来る歌をもたらす使者です。グロスの通り過ぎた世界においては、星々は正しき位置へと駆り立てられ、オールド・ワン達は目覚める事になります。

教団:グロスを崇拝している人間は、ほとんどいません。その大半は占星家で、残りも星々に関心を持っている者達です。

その他の特徴:グロスは世界の滅亡の前兆にしてその執行者です。この外なる神が接近する時、潮はその流れを変え、火山は噴火し、世界は恐ろしい嵐や地震や津波に見舞われます。グロスの到来は太陽系にとっても大いなる破滅の前兆となります。何故ならこの外なる神は諸惑星を新しい軌道へと押し出し、その天球の音楽によって暗黒の神々をまどろみから目覚めさせるからです。

 グロスの出現こそがシャガイの滅亡の原因であるという推測もあります。

グロス、ネメシス、破滅の前兆にして執行者
STR N/A CON N/A SIZ N/A INT 14 POW 100 DEX N/A
移動 N/A 耐久力 N/A
ダメージ・ボーナス:N/A
武器:N/A
装甲:N/A
 莫大なダメージを被った場合には、仮定上はグロスが退去させられる可能性があります。どうにかして耐久力を0まで減らした場合、グロスの身体は砕け散って生命のない岩石と塵の雲になります。それからこの前兆はどこか他の銀河系か次元において、完全に再生した状態で出現します。
呪文:なし。
正気度喪失:グロスを見て失う正気度ポイントは、1D10/1D100です。