罪を孕みし堕落の子ら 終幕

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終幕

 火葬場から脱出を図った後の、シナリオの終了部分と、正気度の報酬です。

イゴーロナクの情人、イゴーロナクを退けた場合:

 探索者達が脱出、あるいは負傷者等を含め、退避が完了すると同時にボイラーが火を噴き、地響きのような轟音とともに爆風が噴出し、一瞬で地下は粉砕され、さらに火葬場の建築物が全て火炎に包まれながら、崖下に崩落していきます。

 炎上し、崩落した火葬場はそのまま、周囲へ延焼を起こし、呆然とする探索者の目の前で、激しい山火事に発展します。
 山火事を発見した学園に残った生徒、あるいは教師から連絡が取られ、山火事を消し止める為、周辺確認の為の消防庁のヘリが飛ばされます。
 そのヘリに探索者たち、生き残りの生徒達は発見され、保護されます。

 爆発と業火と崩落は、事件のあった火葬場を焼き尽くし、多くの死体、そして証拠を消失させます。
 仮に探索者たちが真実を語ったとしても、それは警察には信用されず、むしろそのまま精神鑑定へと回されるだけになります。
 聖稜学園における1クラスの行方不明事件は、しばらくの間、マスコミに騒がれ、また山田一博事件との関連も取りざたされますが、1月も過ぎるころになると片田舎であった事件として忘れ去られ、容疑者も不明、死体の多数が見つからないまま幕を閉じ、探索者達の記憶に残るだけとなります。

 探索者のその後は、彼ら自身によって語られるべきものですが、この異常な体験と、助長された悪徳、そして『イゴーロナク』の名が彼らの精神を蝕み続けます。

逃走した場合:

 探索者達が脱出した直後、ボイラーが火を噴き、地響きのような轟音とともに爆風が噴出し、一瞬で地下は粉砕され、さらに火葬場の建築物が全て火炎に包まれながら、崖下に崩落していきます。
 その炎の中、かの神とその眷属達のいやらしい大笑が響き、探索者達は逃れられないのだ、という実感を持ちます。

 炎上し、崩落した火葬場はそのまま、周囲へ延焼を起こし、呆然とする探索者の目の前で、激しい山火事に発展します。
 山火事を発見した学園に残った生徒、あるいは教師から連絡が取られ、山火事を消し止める為、周辺確認の為の消防庁のヘリが飛ばされます。
 そのヘリに探索者たち、生き残りの生徒達は発見され、保護されます。

 爆発と業火と崩落は、事件のあった火葬場を焼き尽くし、多くの死体、そして証拠を消失させます。
 仮に探索者たちが真実を語ったとしても、それは警察には信用されず、むしろそのまま精神鑑定へと回されるだけになります。
 聖稜学園における1クラスの行方不明事件は、しばらくの間、マスコミに騒がれ、また山田一博事件との関連も取りざたされますが、1月も過ぎるころになると片田舎であった事件として忘れ去られ、容疑者も不明、死体の多数が見つからないまま幕を閉じ、探索者達の記憶に残るだけとなります。

 生き残ったものの、かの神がいつ、自身の目の前に立つのか、あるいは自身に降り立つのか怯えながら、探索者を『イゴーロナク』の名が彼らの精神を蝕み続けます。

その後:

(このパートは行うことで、一気に後味が悪くなります。キーパーの判断で行ってください)
 事件からほぼ1年経ったある日、聖稜学園に残った探索者の元へ、どこかで見覚えのあるファンシーな袋が届けられます。
 中には、「プれぜんト」と書かれたメッセージカードと、そしていかにも女子の手による丸文字がびっしりと書き込まれたノートが入っています。
(この「プれぜんト」も、ハンドアウトとして探索者に提示するのがよいでしょう)
 これを届けるのは同級生の誰かですが、それを頼んできたのは聖陵学園の女生徒らしいということしか分かりません。

※『イゴーロナクの情人』は、撃退されてもかの神の元へ帰るだけであり、1年もすれば復活します。
 また、探索者に手渡されたのは、暦自身が書いた『グラーキの黙示録12巻』です。

正気度の報酬

 この異常な体験から生還した探索者は、1D10点の正気度の報酬を得ます。
 『イゴーロナクの情人』、暦を撃退した場合、1D6点の追加の正気度の報酬を得ます。
 同様に、『イゴーロナク』を撃退した場合、1D10+1点の追加の正気度の報酬を得ます。
 また、『Yの退散』の呪文を唱えた探索者は、さらに追加で1点の正気度の報酬を得ます。