罪を孕みし堕落の子ら データセクション

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 シナリオ内で登場した呪文、魔道書、神性のデータを紹介します。

山田の日記
 シナリオ中に登場する山田の日記です。
『グラーキの黙示録』、特にイゴーロナクにのめりこんでしまった為、元々腐っていた性根に付け込まれてすっかり堕落を果たし、イゴーロナクの司祭として犯罪を繰り返していました。
 その過程において、『グラーキの黙示録12巻』の内容を知り、それを書き記しています(写真による写本と、自身が知り、書いた内容の両方を)。
 山田の日記は、彼が使用していたPCにテキストファイルとして収められています。新旧の二つあり、その内容は精神の蝕まれ具合と同期した内容となっています。
 この日記のみではありませんが、山田の資料を一通り調べた探索者は、正気度を1/1D3を喪失し、〈クトゥルフ神話〉に+1%。<呪文:Yの退散>が習得できます。

■山田の日記(古)
 古い日付のファイルには、まだ神学者としての学究の徒である山田の研究の手記となっています。
 異端の修道院から持ち出された11冊の外典を東奔西走し熱心に収集する様子が書かれています。
(以下、日記の一部抜粋)

『200×年1月×日』
 現地取材で出会った好事家より、面白いものを買わないかと持ちかけられる。
 灰緑色の石に荒々しく彫られた『口のある手の像』だ。19世紀作のものらしい。
「崇拝された手の像」とでも呼ぼうか。
 例の修道院が魔女狩りのようなものにあったときに、逃げ出した修道僧が残したものだという。
 オリジナルではないが、おそらく本物に近いものであると確信できるものだ。
 実際に、後世になってからはカルト教団が崇めていたこともあるらしいが、多くの時代は個人の手を渡ってきたものらしい。
 貴重なものなのは分かるが、高価すぎる。学部の予算を改竄するか、借金で対応する必要がある。

『200×年10月×日』
 ある聖書の写本、古文書より、修道士たちの神の名を発見する。
 秘密の天使として密かに記載されている。天使とは言うが、ほぼ神と同列に描かれている。
 この修道士たちは異端というよりも、原始的な土着信仰と言うほうが近い。
 崇拝、信仰の対象ではあるが、その名が呼ばれることは忌まれる。神の名前を呼ぶことはすなわち神の災いを呼ぶことである、とある為、神の名は直接記さず、Yとする。

『201×年8月×日』
 Yへの対抗手段が、大英博物館に収蔵されている禁書に書かれているらしいと聞いた。
 それも藁をも掴むような話だが、対抗手段を揃える必要がある。
 金はいくらかかっても構わない。早急に調べさせよう。
 また、資料を作成しなければ。

『201×年10月×日』
 英国から、件のYの対抗手段を入手した。
 効果があるかは実際に使ってみなければ分からないが・・・。
 もしものときに備え、これを記載しておく。

 依代を破壊し、炎で浄化した後、清浄な水を振りかけ、呪文を唱えよ。

 イア、イア、イ×××××、フタグン
 黙示録の大いなる君主。白熱に輝く無頭の巨人よ。
 御柱の望む終末は星霜の彼方なり。わが魂を供物とし、壁の向こうへ帰らんことを。
 メスギ オー ディゴフノン フガナグン

『201×年12月×日』
 何故私が大学を辞めなければならない?
 私は崇高な研究を進めているだけのはずなのに。
 Yへの理解は日増しに高まっている。そのうちにまとまった形で論文が出せる。
 そのあかつきには、私は研究者としての名声を得ることができるはずだ。

■ 山田の手記(新)
 新しい日付のファイルは山田の日記のようですが、曖昧な記述が多く、内容を理解するのは困難です。
(以下、日記の一部抜粋)

『201×年1月×日』
 毎夜、同じような夢を見る。
 私は真っ暗な洞窟と思しき場所をずっと歩きまわっている。

 私の前には例の灰緑色の『口のある手の像』が身をよじりくねらせ、私の行くべき方向を指し示す。
 やがて、どこかの地下深くにある煉瓦造りの壁に辿りつくのだ。

 その先になにがあるか知っている私は、白く輝く暗闇に続く壁の合い間を抜けていく。

『日付不明』
 地下深くに広がる白く輝く暗黒の、煉瓦の向こう側の世界で、子供たちが踊り狂う中、私は頭のない修道士から教えを受けている。
 彼は、私が最も知りたかった秘密を囁いている。

 これは天啓に違いない。
 例の12冊目の内容だ。それは失われた12冊目だ。

『日付不明』
 毎夜の夢の内容を記す。
 眠りとげんじうてゃ曖昧だ。きgつk」ときじゅつがすすんでい

『日付不明』
 わたしのもkしろくががかn成した、いますぐよみあげねば

(以降は聖稜学園の女子生徒や、同僚の女教師、あるいは男子生徒にまで欲情の吐露と、様々な猥褻な、犯罪行為の実行計画について事細かに延々と語られている)

Yの退散
 この呪文はイゴーロナクを退散させることができます。
 通常の呪文の習得には魔道書の研究に伴う、長い時間が必要とされますが、今回は資料がまとめられたものをなぞり、また呪文自体が簡単なものである為、1時間もあれば習得できます。
 この呪文は、1D10点のMPと、1D10点の正気度を代償とし、山田の日記に書かれている手順を踏む必要があります。

 この曖昧な呪文は、イゴーロナクの正しい発音が不明のままこの呪文を唱えても効果を発揮し、その場合はPOW×5%のロールに成功する必要があります。。
 (イゴーロナクの正しい発音を知っている場合は、100%の効果を発揮します)
 この『Yの退散』は、「イゴーロナクの情人」にも全く同じ効果を表します。

グラーキの黙示録
 様々な版が存在する魔道書ですが、今でも夢の啓示によって書き継がれ、12巻が最新となっている魔道書です。
 詳細なデータはルールブックの、P.108を参照してください。
 「グラーキの黙示録」の各巻の内容については、湖の隣人様のグラーキの黙示録のページか、キーパーコンパニオンを参照してください。

 シナリオに登場する、イゴーロナクの項目は以下の通りです。

「地下世界の夜闇の深淵を越えて、一本の通路が堅牢な煉瓦の壁へと通じている。そしてその壁の向こう側では、ぼろをまとう眼の無い闇の従者に仕えられてイゴーロナクが立ち上がる。壁の向こう側で長きにわたって彼は眠り続けた。煉瓦を越えて這いずる者が彼の上を通り過ぎても、それがイゴーロナクだと知る事は決してない。だがその名が語られ、あるいは読まれる時、イゴーロナクは礼拝されるために、あるいは喰らい、その者の形と魂を帯びるために歩み出る。何故なら邪悪について読み、その姿を自らの心の内に探し求める者達は、邪悪を呼び寄せるからである。かくしてイゴーロナクは人の世を歩くために帰還する事が出来る。そして彼は待つ。地上の世界が一掃され、クトゥルフが海藻に覆われた彼の墓標から起き上がる時を…」

 シナリオに登場する、イゴーロナクの情人の項目は以下の通りです。

「我を知る者は我を見出すだろう。たとえ無意識のうちにであろうと、我に仕える者は我を引き寄せるであろう。その肉体は試練を受け、それに快楽を感じるならば、我を受け入れる事ができる。我が情人となるに値すると知れた者には、死も良心の呵責もない、快楽と苦痛に満ちた世界が待ち受けている。これこそがイゴーロナクの御言葉である」

イゴーロナクの子供達
 イゴーロナクに仕える、小型のイゴーロナク(?)の群れです。
 その外見からホラー風味たっぷりですが、イゴーロナク自身はあまりこの子供達に愛情はないようです。
 イゴーロナクの子供達、の名称を使用していますが、詳細は、『マレウス・モンストロルム』のP.21『イゴーロナクの従者』を参照するか、こちらの湖の隣人様の『イゴーロナクの子供達』を参照してください。

イゴーロナクの子供、ボロを纏った眼のない闇のもの
能力値
STR 7
CON 11
SIZ 5
INT 3
POW 7
DEX 10
移動 10
耐久力 8 DB:-1D6
武器:噛みつき 30%、ダメージ 1D2+db
 ※両手、顔の3回の噛み付きとなります。
装甲:なし。
呪文:なし。
技能:聞き耳 80%、嗅ぐ 80%
正気度喪失:
 イゴーロナクの子供を見て失う正気度ポイントは0/1D4です。

イゴーロナクの情人
 小鳥遊暦が1年前に山田一博事件に巻き込まれた折、彼女の精神は崩壊すると同時に、イゴーロナクの教えを受け入れる形になりました。
 その結果、彼女はイゴーロナクの司祭になると共に、かの神の元へ赴きその情人となることを選び、1年後に帰還し、その力を持って学園の女王蜂として君臨することとなります。
 イゴーロナクの情人の詳細は、こちらの湖の隣人様の『イゴーロナクの情人』を参照してください。

イゴーロナクの情人、下級の奉仕種族、自ら望んで恋人となる事により復活した犠牲者
能力値
STR 19
CON 23
SIZ 12
INT 15
POW 13
DEX 17
移動 15 耐久力 18
平均ダメージ・ボーナス:+1D4
武器:
爪 45%、ダメージ 1D3+db(ダメージ・ボーナス)。
組みつき 55%、ダメージ 特殊+1D3の噛みつき。
噛みつき(1D3) 50%、ダメージ 1D4。

装甲:なし。ただし魔力を付与されていない物理的な攻撃からは最低限のダメージしか受けません。
呪文:〈イゴーロナクとの接触〉。
正気度喪失:
 イゴーロナクの情人の真の姿を見て失う正気度は1/1D6ポイントです。
 イゴーロナクの情人と性的接触を持つ事で失う正気度は1/1D3ポイントです。
 イゴーロナクの情人の組みつき攻撃を受ける事で失う正気度は1/1D4ポイントです。

イゴーロナク
 もはや有名すぎる感がある神性となっていますが、念の為。
 詳細は、ルールブックのP.207を参照してください。

イゴーロナク、グレート・オールド・ワン
能力値
STR 25
CON 125
SIZ 25
INT 30
POW 28
DEX 14
移動 10 耐久力 75
ダメージ・ボーナス:なし
武器:
* タッチ 100%、ダメージ 各ラウンドで1INTと1POWを喪失。
* むさぼり食う 100%、ダメージ 治癒不能の1D4ダメージ。

装甲:なし
呪文:《従属/召還》および《接触》の呪文、そのほかキーパーが適切と考えた呪文
正気度喪失:
 イゴーロナクを見て失う正気度は1/1D10+1ポイントです。
 人間からイゴーロナクに変身するのを見た場合に失う正気度は1D6/1D20ポイントです。