登場人物(NPC)
シナリオに登場する重要な人物です。
ここではスレッドを横断的に登場する可能性がある主な登場人物を紹介します。個別のスレッドにのみ登場する人物はそのスレッドを参照してください。
今回は多すぎるぐらいの人部が登場します。各スレッド内でのみの動きが基本的な範囲内となりますので、キーパーは今、どのスレッドでこの登場人物は何をするつもりなのか、ということを考えてください。
スレッドを横断的に登場する人物は逆にシナリオを進行させる為に使うことも検討してください。
また、キーパーの判断と趣味で、登場場面、頻度を多少変更してもよいでしょう。
- 黒澄綾
- --淳一
- 高坂正信
- 小幡とら
- 真田幸
- 安藤雪子
- 毛利三姉妹
- 毛利元子
- 吉川春子
- 小早川隆子
- 鈴木重兵衛
- ミ=ゴたち
- 簡易登場人物一覧
黒澄綾(くろすみ・あや)、狂気の天才音楽少女、『神殿の奏者』
『天球賛歌事件』以降、音楽に取り付かれ、世界そのものを再現するという究極の音楽を演奏する為に彼女は活動しています。
あらゆることが音楽の為であり、それ以外のことはあまり考えていません。目的の為に手段を選ばないところまではまだいっていませんが、音楽に対する妄執はやはり狂気そのものと言えます。
彼女はシャンの神殿において正しい音楽が奏でられると目されており、実際、彼女の音楽が完成すればそれは神殿を再度外宇宙へ飛び立たせる為に、神殿の最奥部にあるザエダ=グラーを喜ばせることが出来るのです。
しかし、彼女の目的は楽器として神殿を利用することであり、この巨大な楽器を奏でることで究極の音楽を奏で世界そのものを音楽で再現することが出来ると考えています。
この為、彼女は日々、楽器の為に、あるいは音楽の完成の為に帝都のあちこちに出没しています。彼女に取って、日常に起こる些事でさえ、音楽のヒントとなり、世界を現す音楽の一端であるのです。
しかし、吉川春子によって急変した事態を受けて、究極の音楽の完成を急ぐことになります。
彼女は一応、音楽好きなシャンの一族、毛利元子や小早川隆子と協力してはいますが、あくまで彼女の目的は究極の音楽を奏でることであり、その為に彼女らと手を組んでいるに過ぎません。
同様に、これを止めようとするミ=ゴと敵対しているのも、音楽を止めようとしているからです。
STR 9 CON 8 SIZ 15
INT 18 POW 16 DEX 15
APP 18 EDU 20 SAN 0
耐久力12 ダメージボーナス +0
技能:機械修理 70%、忍び歩き 75%、心理学 80%、信用 80%、精神分析 75%、説得 60%、電気修理 75%、天才的な才能を発揮する 95%、天文学 95%、図書館 95%、博物学 90%、芸術:楽器全般演奏 95%、民俗学 80%
--淳一(--・じゅんいち)、天文学教授、女学生探索者の父親
『天球賛歌事件』の後、しばらく休業していましたがその後はすっかりと回復して、天文台に戻っています。
例の彗星の件はふいになってしまいましたが、相変わらず通常業務と三鷹への移転業務と、日々、忙しい身であり、やはりあまり女学生探索者と顔を合わせる機会が少なくなっています。
天文台に通いながら、またもや、今回も彗星を発見してしまい、戸惑うとともにどう扱うべきかに迷うことになります。
STR 9 CON 10 SIZ 14
INT 16 POW 15 DEX 14
APP 14 EDU 25 SAN 64
耐久力 12 ダメージボーナス +0
技能:信用70%、図書館85%、英語70%、説得60%、心理学70%、天文学90%、経済学80%、経理50%
高坂正信(こうさか・まさのぶ)、馬場家の書生、書生探索者の友人
『天球賛歌事件』以降、馬場子爵のご機嫌がよろしくないうえに、娘の晴香も転地療養中である為に、悪い意味で暇を持て余している状態です。
もともと、じっとしているのが苦手なのですが、今は何も目標が無い状態です。探索者が高坂を頼った場合、二つ返事で働いてくれます。探索者が便利に使えるNPCとして扱うとよいでしょう。
STR 16 CON 17 SIZ 15
INT 13 POW 12 DEX 8
APP 12 EDU 14 SAN 60
耐久力 16 ダメージボーナス +1D6
技能:言いくるめ25%、火炎放射器のように行動する90%、回避30%、聞き耳45%、考古学60%、水泳60%、値切り45%、目星60%、柔道65%、こぶし75%、頭突き60%
小幡とら(おばた・--)、声楽部のあまり熱心でない部長、軽井沢へ逃亡中
本シナリオ中では基本的に登場しません。
彼女は8月の大半を軽井沢で過ごしていますが、たまに帝都に呼び戻されています。
前回の『帝都狂想曲』では、桜嶺女学院が登校日であった為に、軽井沢から戻ってきていたことになります。
真田幸(さなだ・ゆき)、桜嶺女学院の女教師、元探索者
真田は前回の事件に負った怪我の療養の為に、夏休みも舎監として女学院に留まっています。
相変わらず直接探索に参加することはありません。今回は、英国から手紙を受け取り、その調査に掛かりきりになります。
桜嶺女学院に赴けばほぼ会うことができるので、前回同様、キーパーは行き詰った時の為のお助けキャラのように考えてください(ヒントを出すだけで、実際に動くことはできない、とするのがよいでしょう)。
真田は、相変わらずきっちりとした洋装に、固く髪を縛っています。あまりお洒落な格好ではありませんが、髪を縛る藍色のリボンがお洒落と言えます。
突き刺すような鋭い眼光は、眼鏡を通してもあまり衰えていませんが、女学生探索者を見る目は何故か懐かしいものを見るような、優しい目になっています。
STR 13 CON 12 SIZ 13
INT 17 POW 16 DEX 14
APP 16 EDU 20 SAN 34
耐久力 13 ダメージボーナス +1D4
技能:言いくるめ 55%、応急手当 65%、オカルト 75%、回避 50%、化学 55%、隠す 55%、隠れる 75%、聞き耳 70%、クトゥルフ神話 41%、考古学 65%、指導する 75%、忍び歩き 75%、乗馬 45%、信用 80%、心理学 80%、人類学 65%、精神分析 80%、生物学 45%、説得 70%、地質学 55%、追跡 65%、天文学 70%、図書館 80%、値切り 45%、博物学 90%、物理学 55%、法律 45%、目星 80%、歴史 80%、英語 80%、ドイツ語40%、ラテン語 50%、拳銃 60%
安藤雪子(あんどう・ゆきこ)、音楽少女、やはり事件に巻き込まれる
桜嶺女学院に在籍する、その音楽の才能以外はあまり目立つところの無い女学生です。
実家は岐阜で、そこそこ良いところのお嬢様です。大正当時の女学生文化(?)の影響をもろに受けており、いわゆる「はいからさん」です。
一応、『大地返歌事件』にて、女学生PCと姉妹(!)という仲になっています(はずです)。
オペラ座館の方が現在休館中、声楽部は止めており、さらに夏休みとなって実家に帰るのも躊躇っており、前回同様、悪い意味で暇を持て余しています。
そこに付け入られるという訳ではないですが、小早川隆子の組織する『夢見草の会』に誘われて、フルートを演奏することとなります。
そして、彼女は再び、音楽の熱狂と狂気に囚われていきます。
STR 7 CON 10 SIZ 9
INT 12 POW 11 DEX 16
APP 14 EDU 11 SAN 35
耐久力 10 ダメージボーナス -1D4
技能:図書館 55%、信用 40%、説得 30%、博物学 85%、浅草オペラを語る 85%、芸術:フルート演奏 85%、妄想する 80%
毛利三姉妹、音楽好きなシャンの一族
すでに二人に減っていますが…、彼女らに憑依しているシャンが所属するコロニーはその数が激減しており、ほぼ毛利三姉妹に憑依しているシャンの一族が支配しているような状態になっています。
彼らの音楽はアザトースに奉げられたものであり、それによってザエダ=グラーが喜ぶことで神殿が稼動しているのだと考えています。彼らにとって音楽は生活の一部であるとともに、祭祀であり、神殿を稼動させる為の手段でもあるのです。
本来、彼らの目的はアザトースそのものを表す音楽を奏でること(多次元の門を形成し、アザトースと恒久的に接触する)であったはずが、いつの間にか神殿を稼動させる為に音楽を奏でることになってしまっています。
この為、元子−春子の確執はシャンのコロニーとして地球に土着するか否かであるのに対して、元子−隆子の確執は神殿で音楽を奏でることの本来の目的を果たすかどうかなのです。
こういったこともあり、
彼女らは全く連携していません。表向き、毛利家の家長である元子が絶対の権力を握って統制しているように見えますが、姉妹はそれぞれ別々に動いています。
稀に元子が強権を発動して連携することもあるのですが、それはお互いの利害が一致した場合にのみ上手く行き、今回のシナリオのような場合、お互い笑顔で握手をして相手の利き腕を取って様子を見つつ、もう片方の手でボディブローを打ち合うような状態となります。
毛利元子(もうり・もとこ)
華族の名家、毛利家の現当主であり、実業家、影の政治家、そして帝都改造計画に関わっています。
非常に尊大な態度で、基本的に命令口調、相手がこちらの言うことを聞くべきだ、というスタンスでものを話します。
それも華族の名家の長であることに加え、彼女に憑いているシャンも『音楽好きな一族』を統率する立場にある為です。
元子はシナリオ中、公の華族の長としての動きもあり、かなり忙しい身分となります。
自前のベルリエVE型、あるいは人に運転させるルノーDJ型に乗って帝都のあちこちを回っています。
彼女の目的は神殿の機能を復活させることであり、その為に地球の大気によって歪められていると思われる神殿で奏でられる音楽を矯正することによって、神殿は再び起動すると考えています。
この為に、元子は黒澄綾の才能を利用して神殿の為の音楽を奏でさせることを目的としています。
彼女に憑いているシャンは、音楽好きなシャンの一族の主導的な立場であり、一族の繁栄と統制を考えています(シャンの中では珍しいことですが、いわゆる保守派なのです)。
シナリオ内において、元子は綾の音楽の完成に力を貸していますが、それは完成するまでで用が済めば綾を消すか、一族の奴隷とするか、あるいは綾からもたらされたミ=ゴの技術を用いて、脳缶詰にすることを考えています。
音楽が一族のルーツであるが故に、元子にとって完全な音楽を奏でる綾は危険な存在なのです。
シナリオの後半において、彼女は脳缶詰をさらに推し進め、そして春子の技術の敷衍から綾自体を楽器にしてしまおうと考えるようになります。そして、これは隆子に反乱を決意させる一因となります。
元子は同時に、隆子の存在も危険視していることは確かですが、隆子には神官という立場もあり、表立っては陰謀が発覚しないように立ち回っている為、お互いに暗闘を繰り返しているような状態となっています。
綾を処分するついでに、隆子も粛清するのが一族の安定の為だと考えてはいますが、これといった理由もなく一族の者を処分するほどの強権が発動できるわけでもなく、なんとかしてその理由をひねり出そうとしています。
STR 11 CON 12 SIZ 13
INT 13 POW 11 DEX 10
APP 15 EDU 15 SAN 0
耐久力 13 ダメージボーナス ±0
技能:運転(自動車) 70%、芸術:チェロ演奏 80%、芸術:文学 70%、乗馬 55%、信用 90%、その他の言語:英語 75%、図書館 70%、法律 50%、ライフル 75%
武器:
コルトM1903 50% ダメージ 1D8 基本射程 15m 装弾数 8+1 耐久力 8 故障ナンバー 00
吉川春子(きっかわ・はるこ)
吉川春子は本シナリオには登場しません。
前回の『帝都狂想曲』において死亡、あるいは生き残っている場合は元子と隆子によって憑いていたシャンは粛清され、田舎のサナトリウムに治療名目で押し込められています。
(前回の事件で正気度が0になっている為、まともな生活が送れる状態でもないことも確かです)
春子に憑いていたシャンは神殿の再起動は不可能だと判断して、地球に土着することを目的としており、これまでの神殿が辿った惑星と同じように地球を支配しようと考えていました。
しかし、あまりも数の減りすぎた一族に加え、主導的な立場である元子が神殿の再起動を掲げた為に、元子に隠れて反乱を起こす準備をしていましたが、前回の『帝都狂想曲』で準備不足のまま反乱を起こし、元子に粛清されてしまいました。
小早川隆子(こばやかわ・たかこ)
桜嶺女学院でも名物姉妹として有名な(ただし、姉妹が同時に在籍したことはありませんが)毛利三姉妹の末女で、まだ在籍中です。
小早川家に嫁いでおり、小早川姓となっていますが未だに女学生の身分として小早川家にはあまり居付かず、毛利家と女学院を往復しているような状態です。
隆子に憑くシャンは一族の中で神官の立場にあり、神殿で究極の音楽、綾の音楽を奏でることを目的としています。
この為に、隆子は手段を選ばず、前回の『帝都狂想曲』では元子に隠れて春子とも手を結んでおり、その成果を手に入れる予定でしたが、元子の対応が予想よりも早く、春子は準備不足に過ぎた為にその成果を十分に得ることができませんでした(『異次元通信機』が挙げるある程度の効果は、すでに元子、隆子、そして綾に共有されています)。
隆子は陰謀を好み、冷徹な性格をしていますが、本質的には狂信者であり、この究極の音楽を奏でる為にはあらゆる手段を使います。
黒澄綾の協力者として彼女に音楽を奏でさせる為に動いており、そして綾自身も崇拝しています。
シナリオ中、隆子は可能な限り表に出ようとせず、陰謀を持って綾の音楽の完成の手助けを行なっています。同時に、神殿で音楽が奏でられるのが邪魔されないように、元子の排除を考えています。隆子は元子が音楽が完成すれば綾を邪魔者として消す可能性が高いと踏んでいるのです。
この為、元子にこれらを気取られないように細心の注意を払っており、その妨害、干渉を受けないようにしています。
隆子は、探索者のようなイレギュラーな存在が計画をぶち壊しにすることを恐れています。
探索者を可能な限り遠ざけ、刺激しないようにしたいと考えていますが、それが適わないであろうと諦めているところもあり、もしも、探索者が隆子が登場している場面において、何らかの重要な探索を行なおうとした場合、自分も同行して探索者の動きを知ろうとするかもしれません。
STR 6 CON 12 SIZ 9
INT 17 POW 15 DEX 12
APP 14 EDU 10 SAN 0
耐久力 11 ダメージボーナス -1D4
技能:言いくるめ 75%、聞き耳 70%、芸術:バイオリン演奏 80%、経理 55%、心理学 60%、信用 70%、その他の言語:英語 50%、目星 80%
武器:
コルトM1908 ベストポケット(拳銃) 50% ダメージ 1D6 基本射程 10m 装弾数 6+1 耐久力 6 故障ナンバー 00
鈴木重兵衛(すずき・じゅうべえ)
北一輝の家に出入りする書生です。
北を信仰していると言っても過言ではなく、彼の為に働くことに喜びを感じています。
オカルトや、国粋主義的な考えの基本は北から学び取ったものですが、それを補完する為に自ら相当な勉強をしており、ゴロツキのような境遇にあるにも関わらず、豊富な知識と教養を持ちます。
彼自身はすでに大学をドロップアウトしていますが、書生探索者とは大学時代の同輩であったり、あるいは郷里が一緒などとして腐れ縁の仲であるとしてください。
一人称も俺で語気の荒い雰囲気を持ちますが、これは北に憧れて真似ているだけです。体格も小柄で肉体的にはあまり強くなく、武道の心得もありません。
狂信的ですが、素直で純朴な田舎者が初めて出会った自分より優れた(と思われる)知性、思想に魅了されている、という状態です。
STR 9 CON 10 SIZ 10
INT 15 POW 13 DEX 11
APP 11 EDU 18 SAN 62
耐久力 10 ダメージボーナス +0
技能:言いくるめ 60%、運転:自転車 50%、オカルト 80%、社会学 60%、心理学 60%、人類学 70%、説得 70%、伝承学 70%、値切り 50%、博物学 80%
武器:
こぶし 50% 1D3+DB
折り畳みナイフ 50% 1D4+DB
ミ=ゴたち
ミ=ゴたちは、今帝都で進行している黒澄綾の音楽によって地球がグロスの歌に応え、眠るグレートオールドワンたちを目覚めさせる可能性に加え、グロスが先触れとなって他の外なる神々すらも呼び寄せ、星そのものが破壊されるような状況になる可能性があると考えています。
彼らは地球自体はどうでもよいのですが、そこにある資源の回収の手間を考えて、そのような事態になることを止める為に黒澄綾と、それに協力しているシャン達を排除する為に帝都で蠢いています。
また、それに加え彼ら独自の技術、情報収集力によって帝都が近々大規模な地震に見舞われる可能性が高いことを知っており、半ば撤退を開始している状態でもあります。
簡易登場人物一覧
簡単な登場人物のまとめです。
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簡易NPC一覧