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d20 CALL OF CTHULHU

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 やって参りました。d20システムの「クトゥルフの呼び声」でございます。
 なんだか最近(?)はクトゥルフはBRP版(いわゆるD100版)も新しいバージョンが出たり(新装版?)、いろいろと本国の方では動きがあるようですが、日本に渡ってきたのはこのd20のみです。
 版権の絡みもあるんでしょうが、とりあえず、「ホビ○ジャパン」が出す気も無いのに版権だけ持ってる良質海外ゲームがかなり多いと思われます。

 「クトゥルフの呼び声」とは、ハワード・フィリップス・ラブクラフトによって創造された、いわゆる「クトゥルフ神話」と呼ばれる架空の神話体系、「宇宙的恐怖」と呼ばれるホラー、あるいは単なるホラーを体験するTRPGです。
 プレイヤーキャラクターは探索者と呼ばれ、現代、あるいは1920年代、あるいは1890年代を主な舞台として、前述の「神話」「宇宙的恐怖」に関わる怪奇な事件、あるいは単なる怪奇な事件、超常現象などを体験し、真実を追究する、といった内容となっています(追求できるかはPC次第ですが)。

 さて、d20システムクトゥルフの呼び声(以下、d20版と約します)ですが、文字通り、d20システムに乗っかったものです。
 キャラクターはクラスレベル制で、経験値を貯めてレベルを上げ、技能ランクや、HPが上がっていきます(クラスは教授や医者、労働者、ディレッタントなどの一般的な(?)職業で、D&Dなどのように戦士や魔法使いなどではありません)。
 判定はD20+技能修正+状況による修正で判定値を出し、それがマスターの告げるDC(DifficultClassまあ、難易度みたいなものです)と同じか上回ればその判定が成功すると言うものです。
 戦闘ルールの方は、AC(アーマークラス))と呼ばれる鎧の固さ、回避などの全ての要素を詰め込んだ防御値を上回れば攻撃が成功、ダメージを与えるというもので、D&Dそのままです。
 そして、クトゥルフの売り、何かショッキングな、精神にダメージを及ぼす事柄を見聞き、あるいは直感的に理解した時点で、正気度ロールと呼ばれる判定を行います。
 正気度ロールは現在の正気度に対してD100の%ロールを行い、以下が出れば成功で、失敗すれば正気度が減少します(ショックが大きい場合は、成功しても減少します)。
 正気度は探索者の正気の度合い、精神的な健康度で、これが失われると様々な狂気に陥ってしまいます。
 正気度判定はd20版でも全くBRP版と一緒です!(いくら探索者のレベルが上がろうとも、その判定方法はずっと一緒なのです!)

 大概要としてはこんなものなのですが、さすがに長い間遊ばれ、様々な実績のあるd20システムである為に、様々な状況がカバーされています。
 ・・・その為、D100版の様に「大体こんな感じ」な大味な修正適用、ルール適用が利かず(利かせてもいいんですが)、ルールブックを熟読して(特にD&Dプレイヤーに)ルール的な突っ込みを受けないようにするのに大変です(笑)。
 また、銃器のデータ類が単純なデータだけではなく、その解説もかなり充実しています。

 d20版はレベルが上がればHPが増えたり、技能ランク、セーヴィングスローや攻撃修正が上がったり、徐々にキャラクターが強力になっていきます(これもそのままd20システムのレベルアップシステムである為)。
 その為、一見キャンペーンに向くのでは無いかと思いましたが、屈強な探索者達がカルティストや、怪物達と派手に戦うようなゲームはあまりクトゥルフらしく無いかなとも思われます。
 が、死に難いのと、狂い難いのは全く話が別で、いくらレベルが上がろうとも、正気度判定の方法は全く変わらないのです!(その上、正気度の回復のタイミングがレベルアップ時のみなのです!)
 屈強の探索者達は、間違いなく精神的に脆弱である言えます!

 もう一点気になったのは、アイデアロールが無いことです。
 BRP版では、アイデアロールによって「君は〜が〜であることに気付いた」の様な、マスター(キーパー)からの助言ができたのですが、何故かd20版では、ヴァリアント:狂人のアイデアしか存在していません。

 さて、まとめですが。
「別にBRP版でいいじゃん」
 と言ったところでしょうか。d20版での恩恵はD&Dと互換性のあるシステムですよ、という以外特に感じられません。
 何というか、比重の置くところが違う為、BRP版でもいい気がしてならないのです。よりタクティカルなクトゥルフの呼び声をプレイする場合はd20版の方が良いとは思いますが、よりタクティカルなクトゥルフって何?って感じですね。
 d20版の出来が悪い、と言っている訳ではありません。そうではなく、全く同じコンセプトで違うシステムであり、単純にBRP版の方がよりクトゥルフに向いている、というだけです。
 ヒューペルボリア、異世界、あるいは暗黒時代のクトゥルフなど、闘争がより一般的な、剣と魔法のクトゥルフならばd20版の方が適していることは明らかと言えましょう(D&D的なクトゥルフ?)。

 最後に、レヴューの為のマスターとしてしみじみと、HPL御大の言葉を引用させてもらいます。
「神が我々に与えた最大の恩寵は、物の関連性に気付く能力を与えなかったことだろう」

牛’s コメント:
 見えすぎる(視認、聞き耳、捜索技能が高い)のもある意味困りもの。
 とは言え、失敗すると何も分からないし・・・・。

SUKA’s コメント:
 技能判定に関しては、使う技能を絞り込んでランクを上げておかないと、よく失敗するのでよく考えておかないとね・・・。
 あと、怪物の一撃で死亡寸前(あるいは、死亡)になるほどHPが低いのはつらいね

KAZ’s コメント:
 前作はD100だったが、D20判定に変わり強さが分かり易くなった。
 戦闘はACに変わりダイスを振らなくてもよくなったが少し寂しい気がする。
 いろいろ自由になり、やや簡単になった気がする。

EDO−RAM’s コメント:
 ・・・D&D3Eマニアとだけはやらない方がいいでしょう・・・。
 とりあえず、「D&Dとは違うのだよ、D&Dとはっ!」と言う感じでしょうか。
 ルールの運用が上手く出来るようになるまでD100以上に時間が掛かるのではないでしょうか。

d20CoCを発売している、新紀元社のページ:( http://www.shinkigensha.co.jp/)