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秘神大作戦

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平蔵:「おい、猫柳。このお守りはなんだ?」
猫柳:「げぇ・・・っ!」
 付属シナリオ、「天秤がかたむく時」リプレイより(嘘です)。
 ・・・これだけで鬼平って分かる人はどれぐらいいるの?(笑)

 今回のレヴューは、現状、最新!の秘神大作戦です。
 最初は「サクラ大戦」かと思ってましたが、実際に中を読むと「明王伝レイ」と「鉄人28号」でした(笑)
 表紙の巫女絵に騙されると、「その外見に騙されるな!・・・ほら、騙された」てな感じですかね(By田舎土産)。
 結論から行くと、「なんつーか、微妙?」ってな感じでしょうか。

 キャラクターは末裔と呼ばれる、超古代から契りと呼ばれる神と契約を結び、神をその身に降ろすことができる能力者です。
 自らに神を降ろし、神と一体化するものが憑神術と呼ばれ、もう一つが操神術と呼ばれる、鉄神と呼ばれる大型の鉄の人形に神を降ろして操るものです。これがまんま、「発神変化!」と「動け!鉄人!」(「パンチだ!ロボ!」でも可)なわけですな(笑)
 そしてキャラクターは、帝都に暗躍するする化け物(供奉、化生と呼ばれます)や魔人と、邪神復活を阻止する為に戦います。
 システム的には簡易に統一され、3D6+技能LV+能力ボーナスとされており、使用するダイスは6面体のみとなっております。
 また、特徴的なルールとして、憑神術などの特殊能力の他に、信用と言う社会的HPがかなりいい味を出しています(笑)
 全体的に説明不足、順序逆、あるいは本当にルールが説明されていないものまで、なかなかに読み難い内容となっています(分かっている人が読む内容であって、初めての人の事を考慮している様には思えません)。
 また、データ類までD6で統一されている為、微妙にバランスが悪く、また「ん?」と思えるものも存在します。
 対し、舞台となる大正時代、あるいは帝都の説明はかなり読み応えのある内容となっており、また秘神大作戦の世界観の説明などは詳細なものとなっています(微妙に、舞台となる1920年代以前以後は説明が少なくなっていますが)。
 個人的には、秘神大作戦はかなりそそる内容ですし(いや、巫女さんは別にいいんですが(苦笑)、つーか、どうせなら霊能者じゃなくて巫女って職業があってもええやん、と思うのは私だけ?)、ルールは簡易で統一されており、そして世界観は文句が無いぐらい充実しています。
 今後、開発元の有限会社エルスウェアからちゃんとしたサポートがしっかりあれば、かなり遊べるのではないでしょうか?

 さて、『帝都モノガタリ』の筆者から一言(笑)
 神を旧神、邪神を外なる神、あるいは旧世界支配者、気力抵抗判定をSANロール、秘神家伝承判定をクトゥルフ神話ロール、供奉を奉仕種族、化生を独立種族と置き換えてみますと、あら不思議、クトゥルフの呼び声じゃありませんか(笑)(神秘学にはクトゥルフ神話を含まない、とか説明すると非常に分かり易い、神秘学技能と秘神家伝承技能(笑))
 この秘神大作戦、かなりクトゥルフの呼び声を意識しているようです(敢えて名前を出すのを拒んでいるようですが)。
 邪神なんぞ、まんま神話の生物に通用する強さですし。
 どうも大正浪漫なシナリオよりも、陰気で邪悪で伝奇なシナリオの方がしっくり来る気がするのは、私の偏見なんでしょうか?(笑)
 魔月・・・、クトゥルフじゃ頓挫した『天球音楽』シナリオが作れそうだな・・・。


※以下、秘神大作戦付属シナリオ「天秤がかたむく時」のネタバレありですので注意してださい。

 レヴューは公平を期す為に、付属シナリオ(無い場合もありますが)で行うことにしています。
 で、この付属シナリオ、なんと言うか、「いいんですかい?」と言ったものなんですね。
 真面目な話、火曜日に武田さんがお守りを『突然』身に付け出し、『誰に貰ったか?』と聞けば『猫柳』と簡単に返る。で、さらに『猫柳』は、一般的な情報として、『明らかに怪しい奴』と来るわけです。
 それだけに留まらず、お守りは『簡単な判定で』怪しいアイテムと分かってしまう以上、これって『猫柳』が『誰がなんと言おうが』『怪しいんじゃない?』となるわけです。
 さらに、追い討ちをかける様に、『武田さんの意識不明告白』が!
 んで、これが鬼平ならば、最初の会話が来るわけですな(笑)。
 何というか、このシナリオって『何も考えて無くても』『武田さんが真犯人じゃない!』ってことは分かるし、『猫柳が真犯人だ!』ってのは黙ってても分かる気がするんですが、いかがなもんでしょうか?
 それとも、こうまでしないと最近は伏線と言うか、真相に気づかないんですかね?
 最初の『諸国物語(森鴎外訳)』の話で十分、と思うのですが・・・。
 それから、戦闘バランスを考えてなさすぎです。
 単純に、作成したばかりキャラクター、3〜4人推奨シナリオで、敵の人数が多すぎ、連戦になることを考えてなさすぎ、ですな。最後の蛮人×2D6人と、河鬼、河鬼王はどう考えても、3〜4人ではどうかと(さらに、武田さんが来ると河鬼王×2になるし・・・)。
 あまりにもこのシナリオはどうかと、と思ったので今回はシナリオにも批評を加えてみました(苦笑)


冬香’s コメント:
 活劇が低いとどうにもならない。
 効果が1ターンしかないアーツを使おうにも、行動順番が先に回ってこないと意味が無いことが多いので、後方支援キャラを作った私としては、何も出来ないまま終わってしまう(できるのは回復ぐらい?)。
 今回は付属シナリオの質が悪かったのか、かなり納得できないゲームだった。

SUKA’s コメント:
 キャラ作成時にダイスを使ってランダムに作ると使えないキャラが簡単にできてしまう。キャラの作成はきちんと神格に合わせて能力値、技能を振らないとまともなキャラにならない。
 パーティ3人は本当につらい。
 敵の大量発生があるのなら、最低でも4人で、パーティの攻守をきっちりと分けないと駄目。
 情報を得るためには、ほとんどうわさ技能というのも問題があるような。

(GM注:付属シナリオの推奨人数は3〜4人なんだってば、本当に)。

KAZ’s コメント:
 簡単にキャラクター作成できるのは良いし、家族や生い立ちや職業を決める時も今風で決まったものを自分で選ぶのは楽だった。
 ただ、EBが出す最近のルールには不備が多い、無いものだらけだ。もっとルールがしっかりしていればそれなりに遊べるゲームのような気がする。
 現実的に武具を決めると、供奉ですら強くてなかなか死なないので苦労する。

EDO-RAM’s コメント:
 なんとも。どこからどこまでも、「微妙」の一言に尽き。
 しかし、「はいからさんが通る」の影響受けすぎ。と言えますが、問題はこのシステムで「はいからさんが通る」なんて出来ないことですな(笑)
 やると間違いなく「はいからさんが行方不明」になります。

有限会社エルスウェアのホームページ:(http://www.elseware.co.jp/index.html
※2003/6/28日にエラッタが出たようです(なんと、レヴュー当日(苦笑))。