パワープレイ・プログレス

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 今回のレヴューは、それなりに最近に出た、パワープレイ・プログレスです。
 システム的には、旧パワープレイと何ら変わりません。前に出た、パワープレイ、パワープレイ2、 パワープレイマジック(でしたっけ?)の統合版と言えます。
 しかし、困ったことにルールがそれぞれのセクションに分けてある割には、その膨大なデータ量のためか、 ルール自体があちこちに分散し、参照しにくくなっています。
 その上、術法リストが術法毎に分かれていないため、コピーしても使い難く、その上、リストには 効果が書かれていません!(つまり、役に立たないのです!)。
 しかし、相変わらず単純明快なシステムと、膨大なデータ量を提供し、さらに今回の目玉、ワールドメイキングルールは、 秀逸の一言に尽きます。
 実際、シートを用意して、ページを手繰って、記入していくだけでオリジナルワールドが明確に、 かつシステムに即した形で出来上がっていくルールは、希に見る出来だと思うのですが・・・。

 しかし・・・。
 何故か、全く話題になっていませんよね?(苦笑)
 何故でしょうか?
 確かに、パワープレイ・プログレス自体は基本がファンタジーが舞台で、しかもその名が示すとおり、戦闘にパワープレイに適したシステムです。
 古くさい?
 いえ、そんなことは・・・あります。確かに、最近の傾向としては、古いと言われても仕方ないと思います。
 が、しかし。
 パワープレイ・プログレスは、システム自体がプレイヤーを選ぶことはありません。
 この事自体が、パワープレイ・プログレスが優れたシステムであるというよい証明だと思います。
 どういうことか?
 つまり、パワープレイ・プログレスを、『好き』『嫌い』と言う評価はありますが、プレイヤーに『合わない』と評価は無いのです。
 最近のシステムを見れば分かるとおり、明らかに『合わない』体質のプレイヤーが居ます(どれだ、とは言いませんが)。
 果たして、これが良いことなのでしょうか?・・・と、まあ、それは置いておきましょう(あまり、重要な問題でもないでしょうしね)。
 さて、本題に戻って。
 パワープレイ・プログレスはプレイヤーを選びません(まあ、そのマスターが作ったワールドが選ぶ場合はありますが、システム自体にはありません)。
 そのため、非常に安心出来るのです。
 キャラクターがどういうキャラクターなのか?
 そのキャラクターはどういうロールプレイをするのか?
 それを、システムが応えているのです。
 システムそれ自体がゲームとして機能しているので、マスターとプレイヤーはシステムに乗ってプレイが出来るのです。
 またワールドをマスター自身が用意し、それを明確に表すシステムが(明確の度合いはマスター次第ですが(苦笑))、 不可解になりがちなオリジナルワールドを分かりやすくしています。
 演技、キャラクター偏重のシステム群の中で、確かに古いタイプのシステムですが、だからこそ、安心なのです。
 パワープレイ・プログレスはトラディショナルで、なおかつ、今は忘れ去られつつあるワールドビルディングの 楽しみを教えてくれるシステムです。
 さあ、そこのあなた。今ならまだどこかの本屋に売っているはずです!
 一冊持っていても、損のない、安心なシステムが手にはいるのは今の内です!(笑)

#注意1:筆者は決してゲームフィールドや、山北氏の回し者ではありません(笑)
#注意2:しかし、山北氏は大変尊敬しております。
#注意3:最近、真面目な話、再版されるシステムは異常に少ないです(発行部数も)。

牛’s コメント:
 能力値が全てだね・・・。

KAZ’s コメント:
 前のパワープレイと対して変わっていないが、完成度がそれなりに高いので、妥協点見られる。
 少し能力値の上がりが激しい気がする。
 能力値がたくさんあるため、何か判定するときに便利かな、と思った。
 上級職があると、もう少し楽しいかも?バランスが崩れるかな?

SUKA’s コメント:
 種族は多くても使えない種族は本当に使えないみたい・・・。
 職業も多くあって、低いLVでは全く使えないものが多そうだね・・・。

YOU’s コメント:
 いやあ、パワープレイですねえ。
 練り込まれたようですが。

山北氏、細江氏夫妻のホームページ:このごろ堂(http://www2.ocn.ne.jp/~yamakita/
このごろ堂