「鏡の中に佇むもの」
the Stand in the Mirror
the Stand in the Mirror
シナリオのスペック:
タイプ:対立型リミット:2サイクル
PL人数:2人
プライズ:いなりずし①、いなりずし②、御稲荷様のお札
シナリオの舞台:
このシナリオは、「本当は怖い現代日本」のセッティングを使用したシナリオです。特にシーン表はありませんが、シナリオの中心となるT字路界隈が舞台となります。
街のよくある風景、T字路に設置された凸面鏡の中にだけ佇む、不思議な存在。
PC達はこの不思議な怪異(?)を巡り、それぞれの事情で対立することになります。
狂気:
このシナリオでは特に狂気の指定はありません。ルール通りの枚数をランダムに用意してください。導入フェイズ:
PC達はT字路に現われる謎の姿の噂を聞きつけ、それを見物に出かけます。件のT字路の|の道路に立ち、凸面鏡を正面側から見る位置に立っています。
PC①、②のハンドアウトを確認し、「凸面鏡」、「左側の道路」、「右側の道路」のハンドアウトを公開したら導入フェイズは終了です。
※今後、凸面鏡を正面に眺めるのを基準に左側、右側を決めるようにしてください。
メインフェイズ:
ハンドアウト「凸面鏡」をPCが調査した場合、「凸面鏡に映る姿」を公開してください。「凸面鏡に映る姿」は、公開されただけでは調査判定等を行なうことができません。
判定を行なうには、居所を得る必要があります(当然ですが、「凸面鏡に映る姿」が公開されていない状態で居所を先に掴んでも、判定の対象には出来ません)。
ハンドアウト:古い社、新しい社が公開されると同時に公開される、プライズ:いなりずし①、②はそのシーンに登場しているPCならば自由に取得することが出来ます。PC二人とも欲しがった場合は、シーンプレイヤーが優先とします。
クライマックスフェイズ:
クライマックスフェイズでは、凸面鏡に映る姿、御稲荷様を説得するか、しばいて言うことを聞かせる必要があります。説得を試みる場合は、儀式判定『御稲荷様を説得する』を行います。
PC①、②の目的が異なる場合、儀式判定はにそれぞれが別々に行う必要があります。
儀式判定中、御稲荷様は特に攻撃的なアビリティを使うことはありませんが、PCに対して【狐憑き】【狐疑逡巡】を使用してくることにしてもよいでしょう。通常通りプロットを行い、バッティングも発生します(御稲荷様自身は【狐窓】を使用してバッティングを避けますが)。
また、PC同士で殴り合いを始めた場合、御稲荷様の方も面白がって参加してきます。
凸面鏡に映る姿、御稲荷様
脅威度:6 属性:怪異 生命力:18
好奇心:情動 特技:焼却、驚き、悦び、第六感、霊魂、混沌
アビリティ:
【基本攻撃】 攻撃 ≪驚き≫
【狐窓(危険感知)】 サポート ≪第六感≫
【狐日和】 サポート ≪驚き≫ プロットを二つ行い、公開後に好きな方を選ぶ。
【狐火】 攻撃 ≪焼却≫ 戦闘に参加している任意の対象に3点のダメージを与える。
【狐憑き】 サポート ≪霊魂≫ 支援行動。対象は≪霊魂≫で判定を行い、失敗した場合、狂気カードを1枚得るか顕在化させる。
【狐疑逡巡】 サポート ≪混沌≫ ラウンド終了時に使用し、戦場移動する。
※プライズ:御稲荷様のお札を所持していない場合、御稲荷様には最大1点のダメージしか与えることが出来ません。
儀式判定『御稲荷様を説得する』
| 段階 | 手順名 | 指定特技 | 参加条件 | ペナルティ |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 御稲荷様の興味を引く 【いなりずし①】を御稲荷様に使用した場合、この判定に+4。 【いなりずし②】を御稲荷様に使用した場合、この判定に+2。 【いなりずし①、②】を使用しているPCは、この判定に-2。 |
情動分野のランダム | なし | 正気度を1点失う。 |
| 2 | 御稲荷様をその気にさせる 御稲荷様と感情を結んでいる場合、この判定に+4。 |
知覚分野のランダム | なし | 生命力を1点失う。 |
| 3 | 御稲荷様に説明する PCが目的とする【社】の秘密を所持している場合、この判定に+2。 |
知識分野のランダム | なし | 同じ特技で恐怖判定を行う。 |
| 4 | 御稲荷様に決断させる 【御稲荷様のお札】を所持している場合、この判定に-2。 |
怪異分野のランダム | なし | 狂気カードを1枚得るか、顕在化する。 |
エピローグ
儀式判定に成功するか、御稲荷様をしばいて強制的に社を移送させたPCは、望む社で御稲荷様の姿を見るようになり、凸面鏡にはあまり姿を現さなくなります。PCが説得に失敗するか、戦闘で敗北した場合、御稲荷様はお札を奪って逃走し、以降、どちらの社にもその姿は見えなくなります。
御稲荷様をしばいて言うことを聞かせた場合、戦闘に勝利したPCの指定した社の付近で尻尾が1本になり、小さくなったその姿で見かけることになります(しばいたPCの方を睨んできますが、それ以上の害はありません)。
ハンドアウト:
このシナリオで使用するハンドアウトです。| ハンドアウト | 秘密 | ハンドアウト | 秘密 |
|---|---|---|---|
| PC① | ショック:PC② | PC② | ショック:PC① |
|
あなたは凸面鏡に映る姿の噂を聞き、気まぐれか、友人(PC②)と度胸試し、あるいは近所での奇妙な話ということもあり、この場に来ている。 あなたの【使命】は、凸面鏡に映る姿の正体を突き止めることだ。 |
あなたは昔から右側の道にある社で凸面鏡に映る姿を目撃しており、懐かしい、暖かいものを思い出す。 あなた【本当の使命】は、凸面鏡に映る姿を右側の道路の社に留めることだ。 あなたはハンドアウト:右側の道路の秘密を自由に確認、公開することが出来る。 |
あなたは凸面鏡に映る姿の噂を聞き、気まぐれか、友人(PC①)と度胸試し、あるいは近所での奇妙な話ということもあり、この場に来ている。 あなたの【使命】は、凸面鏡に映る姿の正体を突き止めることだ。 |
あなたは凸面鏡の左側にある社を建てるのに一役買っているが、新しい社にはまだ彼女の姿は見えない。 あなたの【本当の使命】は、凸面鏡に映る姿を、左側の道路の新しい社に移ってもらうことだ。 あなたはハンドアウト:左側の道路の秘密を自由に確認、公開することが出来る。 |
| ハンドアウト | 秘密 | ハンドアウト | 秘密 |
| NPC:凸面鏡に映る姿 | ショック:全員 | 凸面鏡 | ショック:全員 |
|
巫女か、白拍子のような姿をしており、その顔は輝くように白く、美しい。 凸面鏡の中にしか存在しないように思える。 このハンドアウトは居所を得るまで感情判定、調査の対象にならない。 |
貴方は御稲荷様である。 新しい社に貴方の依代は移されてはいるが、正式な手続きを踏まずにただ移動させられただけだ。 貴方の【使命】は新しい社に行くか、古い社に戻るか決めることだ。 この秘密を知ったPCは、【使命】を左右どちらかの社に移すか変更することが出来る(変更しなくともよい)。 |
T字路によくある、オレンジ色のポールに設置された小さな屋根の付いた丸い凸面鏡だ。 正面から見ると左右側の道路が、左右から見ると正面の道が歪んでいるものの見え、凸面鏡の中にだけ佇む姿が見えると言う。 |
凸面鏡を正面から眺めると…。 鏡の中にだけ佇む姿が見える。 それは巫女か、白拍子のような格好をしており、その顔はまるで輝くように白く、美しい。 鏡の中にだけ立つ、その人はいたずらっぽく微笑んだ。 知覚:情景で恐怖判定を行なう。 ハンドアウト:凸面鏡に映る姿が公開される。 |
| ハンドアウト | 秘密 | ハンドアウト | 秘密 |
| 右側の道路 | ショック:なし | 左側の道路 | ショック:なし |
|
凸面鏡の右側の道。 こちら側は、近傍の駅の再開発から漏れた、いかにも古きよき下町といった雰囲気が漂っている。 こちら側の道路は古いままで、あちこちアスファルトが欠けていたり、白線が薄くなっている。 道路自体は普通の歩道の無い、ぎりぎり普通車が両側通行可能な程度の広さである。 |
拡散情報。 『凸面鏡に映る姿』は、こちら側を少しだけ悲しそうに見つめていたように思う。 その場所には、道路の脇に小さな社が建っている。 このハンドアウトが公開された場合、ハンドアウト:「古い社」、プライズ:「いなりずし①」が公開される。 |
凸面鏡の左側の道。 その先には、近傍の駅の再開発によって真新しい立派なビルが立っている。 それの続きという訳ではないが、アスファルトは新しく敷かれ、白線等も綺麗になっており、道の幅も広い。 |
拡散情報。 道路脇に真新しい社が建っている。 この社はただ新しいだけでなく、何の気配も感じず、神域にある雰囲気が全くない。ここは空っぽだ。 このハンドアウトが公開された場合、ハンドアウト:「新しい社」、プライズ:「いなりずし②」が公開される。 |
| ハンドアウト | 秘密 | ハンドアウト | 秘密 |
| 古い社 | ショック:全員 | 新しい社 | ショック:なし |
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古いながらも清潔に保たれた小さな社。 祀ってあるの御稲荷様のようだ。 |
この社に祀られている御稲荷様は、どうやら京都の伏見稲荷から分霊されたもののようだ。 江戸期から続いているもので、ずっとこの街を見守ってきたのだ。 今、社の中は空っぽである。 『凸面鏡に映る姿』の居所を手に入れる。 |
最近建てられたと思しき、真新しい小さな社。 祀ってあるの御稲荷様のようだ。 |
この社はただ新しいだけでなく、何の気配も感じない。 神域特有の雰囲気も全くない。 社の中にお札は置かれているが、ここは空っぽだ。 プライズ:『御稲荷様のお札』を手に入れる(手に入れなくともよい)。 |
| プライズ | 秘密 | プライズ | 秘密 |
| いなりずし① | ショック:なし | いなりずし② | ショック:なし |
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豆狸のいなりずし。小振りだが、丁寧な仕事が感じられる逸品。 美味しそう。 このプライズを所持している場合、自由に秘密を見ることができる。 |
このいなりずしを食べた(使用した)場合、生命力と正気度が1点回復する。 関西でも人気のこのいなりずしは、『御稲荷様』の大好物だ。 |
浅草志乃多寿司のいなりずし。やや大振りで、味が濃いのが特徴の逸品。 美味しそう。 このプライズを所持している場合、自由に秘密を見ることができる。 |
このいなりずしを食べた(使用した)場合、生命力と正気度が1点回復する。 いかにも関東らしい味の濃いいなりで、『御稲荷様』はあまり好みではないかもしれない。 |
| プライズ | 秘密 | プライズ | 秘密 |
| 御稲荷様のお札 | ショック:全員 | ||
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由緒正しい、そして何故か王子ではなく、伏見の御稲荷様から頂いた札である。 古く、おそらく江戸時代の流行神であった時代のものではないか。 このプライズを所持している場合、自由に秘密を見ることができる。 |
このお札こそが、彼女を縛っている、あるいはその居場所を決めているものである。 このプライズを所持している場合、『凸面鏡に映る姿』に通常通りダメージを与えることが出来る。 このプライズは破棄できず、戦果か、譲渡は可能。 怪異:霊魂で恐怖判定を行う。 |