リンケージ 月下百鬼夜行
探索者が『月光劇団』の舞台が跳ねた後、彼らや美由と接触をしようとしたり、あるいは十二階下の噂を聞きつけて待ち伏せした場合等に遭遇する場面です。
探索者達が十二階の劇場を出たばかりのところで待ち構えた場合は、そこでは人目が多かったり、警備係が探索者達を厳しく睨んでいるなどとして、十二階から引きはがして待ち構えるなら十二階下がよいと誘導してください。
『月光劇団』の団員達が十二階の展望階での儀式の後、光月町の神社に戻る際、異様なテンションを保ったまま月光の下をムーンレンズを掲げて練り歩く様です。
以下の描写を行ってください。
月も傾き、静まり返った細い路地には不気味な影が踊っている。
がやがやと騒がしく、大勢の気配がしたかと思うと、路地に人と思しき影が飛び出した。
そいつは、まるで山羊と人間のキメラのようだった。ねじれた小さな角と思しきものが額に生えており、その下の顔は剛毛が覆い、さらにたくましい上半身は山羊のような剛毛に覆われている。
足も山羊のように曲がっており、膝から下の細くなった足の先には蹄のようなものまで備えていた。そいつが、山羊が跳ねるように移動すると、軽やかな蹄の音が響く。
それが先触れであったかのように、路地には同じような半獣半人の姿が溢れ、辺りは異様な獣臭に包まれる。
そいつらの中心には、神輿を担ぐような要領で、例の花弁のように広がった鏡を備えた凸レンズが運ばれていた。
この異様な、月下の百鬼夜行を目撃した探索者は1/1D6の正気度を喪失します。
この場面では、『月光劇団』の団員達は異様な熱狂を見せ、交渉の余地はありません。もしも、探索者が戦闘を仕掛けようとした場合、キーパーは多勢に無勢であり、無理があり過ぎる、と伝えてください。
彼らが神輿のように担いでいるのはムーンレンズです。あまり丁寧に扱われているように見えませんが、これが月光を反射して異様な輝きを見せていることを探索者に伝えてください。
≪目星≫、あるいは≪INT≫×5に成功した場合、中心にあるレンズに向かって、花びらのように見える鏡が月光を集めており、それがレンズに異様な輝きを与えていることが分かります。