江津森
『月光教』に関連が深いと思われる、江津森について調査した場合です。
岡山の片田舎で、知っている人間を探すのは難しい為、図書館等の資料に当たる必要があります。
『江津森』について調べる
江津森というキーワードで調査するには、図書館ぐらいしかありません。
あまりにも田舎である為、岡山出身者ですらあまり聞いたことがない地名なのです。
図書館に赴き、≪図書館≫で得られる情報は以下の通りです。
(正確には、≪図書館≫で岡山の風土紀行本を探し当て、読むと分かる内容です)
キーパーの判断や、探索者の動きによっては、これらの情報は江津森に居たことがあるPC@の記憶として、野呂の見たものとして語るのもよいでしょう。
・岡山の山奥の寒村。特に何かある訳ではない。
・周囲を山に囲まれた小さな村で、その土地のほとんどが『美紗崎』家のものであるという。
・『大鏡』という独特な土着信仰を持っている。鏡=太陽信仰の類だと思われる。
・これとは別に、『御山』と呼ぶ山があり、これも信仰の対象となっている。山の中腹には『子安神社』がある。
・村は不釣り合いな具合に大きな道が一本整備されている。これも前述の信仰に関わりがあるものらしい。
・村は『美紗崎』家が取り仕切っている。前述の信仰の祭祀を行うのも同家である。
・村には奇妙な風土病があり、村人はそれとともに暮らしているらしい。
・また、風土病から生き残った村人も何らかの後遺症を残しているらしく、あまり人前に出ることが無い。
岡山、江津森の『土着信仰』をキーワードに調査を行った場合、≪図書館≫+≪オカルト≫か、≪人類学≫等に成功した場合、以下の情報を得ることができます。
・土着信仰は非常に奇妙なものであり、いわゆる隠れキリシタン的なものではないかと思われる。
・また、普通の隠れキリシタンではなく、聖母信仰に近いものが入り込んでいる。
・土着信仰は原始的な信仰であり、太陽、月等の天体を信仰し、豊穣、多産を司る地母神信仰の類である。また、鏡を信仰することから、日本古来の天照大神信仰の変形したものではないかと推測される(あるいは、より古い、原始的な太陽信仰との混合)。
・『御山』と呼ばれる山に『子安神社』があるのも、土着信仰の影響ではないか。あるいは、山そのものを何らかの形で信仰しているものと習合しているのかもしれない。
さらに、『風土病』について調査した場合、≪図書館≫+≪医学≫、あるいは≪博物学≫等に成功すると、以下の情報を得ることができます。
・岡山において、江津森の住民ではないか思われる患者の診察の記録。PCBが診察した患者の軽症のものに思える。
・江津森に風土病の調査に赴いたが、周辺の村には全く影響がないことから、江津森特有の風土病ではないか、と考察されている。
・あまりにも奇妙な症状である為に、村人はこれらの症状について『祝福』を受けたなどと村の土着信仰と関連付け、むしろ喜ぶ傾向にある。
江津森にて
探索者の動きにもよりますが、江津森を自由に歩いて探索するような状態になるのは少ないと思われます。
PCBの当局への通報が早く、効果的であった場合は、『満月の儀式』は妨害され、『K機関』による江津森への攻撃が行われるような展開になることも考えられます。
その場合は、探索者達も江津森に同道し、村に潜む『月光教』の信者達、シュブ=ニグラスに祝福されしもの達の殲滅戦に参加する、と言った流れにするのもよいでしょう(そして、BGMには『THE BUSTER!』をどうぞ)。
美紗崎家の屋敷も、小高い丘、あるいは小さな山の上にありその前に広場があります。
これはムーンレンズの番人へ生贄を捧げる儀式の為の広場で、その真ん中にはムーンレンズが据え付けられています(今は、帝都へ持ち運んでいますが)。
広場と子安神社の間までには、まるで重機にでも踏み固められたかのような、立派な太い道が整備されています。これは長年、ムーンレンズの番人がその住処と広場を往復する為に出来た道です。
村にはまばらに民家があり、死ににくい住人とも相まって、周囲の山奥の村に比べて人口が多めになっています。
子安神社は半ばダミーであり、その前が御山の地下に通じる、ムーンレンズの番人が出入りする為の巨大な扉が隠れています。
御山の地下には、ムーンレンズの番人が潜む異次元の封印された迷宮が隠されています。