登場人物(NPC)
シナリオに登場する主な人物や、組織です。
本シナリオは箱庭型を標榜しておりますので、キーパーは適宜、この他にもNPCを登場させて探索者に対応してください。
美紗崎美由(みさざき・みゆ)、双子の妹
江津森を取り仕切る、美紗崎の家の双子の妹です。
『月光教』の教祖である『大鏡』=詩由なのですが、詩由=美由であり、一人二役を演じています。
美由は全く変異していないシュブ=ニグラスに祝福されしものであり、シュブ=ニグラスの信奉者なのですが、その人格がすでに破壊されており、彼女自身がそうなのかは分からなくなっています。
『月光教』の帝都進出に伴い、詩由であるときは光月町にある教団の施設で『大鏡』として振る舞い、美由であるときは『月光劇団』で女優をしていたり、浅草の街で遊んでいたりします。
美由は『月光事件』とは、まるで関係ないかのように振る舞い、詩由としても『月光教』の代表ではありますが、『月光事件』自体はあずかり知らないことだと言います(『月光教』の儀式については、配下の天宮に全て任せてあり、詩由はただ執り行うだけなのです)。
美由は、江津森から逃げ出したPC@と再会すると、再び江津森の住人にしようと暗躍(?)を始めます。
STR 12 CON 18 SIZ 13 INT 12 POW 15 DEX 12 APP 16 SAN 0 耐久力:16 DB:+1D4
武器:
こぶし 50% 1D3+DB
技能:
言いくるめ 75%、隠す 60%、隠れる 90%、忍び歩き 70%、変装 60%、クトゥルフ神話 21%
装甲:
なし。1ラウンドに1D6の耐久力を回復する。
呪文:
美由のときは呪文を知りません。
シュブ=ニグラスとの接触、真紅の輪、その他生命に関する呪文
美紗崎詩由(みさざき・しゆ)、双子の姉、『大鏡』
美紗崎の家の双子の姉です。
シュブ=ニグラスに祝福されしものであり、母親に似過ぎてしまった為に人型を保っておらず、人間としての営みに支障が出た為、江津森の御山の地下の迷宮へと帰っていきました。
迷宮の最奥部で変わり果てた姿の彼女と遭遇することになります。
天宮英雄(あまみや・ひでお)、月光教団の幹部
江津森に流れてきたオカルティストであり、先代の『大鏡』の信用を得て、『大鏡』を補佐する立場にあります。
シュブ=ニグラスに祝福されしものですが、変異が進み過ぎて逆に無理な肉体の変化をコントロール可能になっており、外見だけはスマートな印象を与え、本人も白い三つ揃えという非常にお洒落な恰好をしています(そして、その下は触手の塊が蠢く人型なのです)。
『月光教』では、『大鏡』を補佐し、実質的に教団を取り仕切る立場にあり、今回の『月光事件』を引き起こしている張本人です。
天宮は『満月の儀式』と呼ぶ、満月の時にムーンレンズの番人を呼び寄せ、大規模に生贄を捧げる儀式を行おうとしており、その予行演習として『月光事件』を起こしているのです。
『月光劇団』は、浅草という土地に居を得る為の方便であるとともに生贄を集める為の手段の一つであり、『月光教』への入信者を帝都で集める為の宣伝手段でもあります。
天宮英雄、変異の進み過ぎたゴフン・フパージ・シュブ=ニグラス
STR 16 CON 22 SIZ 17 INT 16 POW 11 DEX 15 APP 14 耐久力:20 DB:+1D6
武器:
触手 50% 1D6+DB
技能:
隠れる 90%、忍び歩き 70%、オカルト 90%、考古学 80%、経理 70%、神秘学 80%、心理学 70%、天文学 70%、博物学 80%、変装 80%、クトゥルフ神話 41%
装甲:
なし。1ラウンドに1D6の耐久力を回復する。
移動:9
呪文:
シュブ=ニグラスとの接触、真紅の輪、その他生命に関する呪文
『月光教』の信者達
ムーンレンズの番人を通して、シュブ=ニグラスを信仰する江津森の住人達です。
その大半はすでにシュブ=ニグラスに祝福されしものに変異しており、見た目がひどく変異しているものは『月光教』の施設の内部に隠れており、そうでないものや、ゴルゴロスのボディワープによって人の姿に変化させているものは、『月光教』の仕事に従事しています。
また、『月光劇団』で上演しているものの仮装として、演劇に出たり、変異が進んだものでも外を練り歩くこともあります。
彼らは天宮の指示に従い『大鏡』=ムーンレンズを使って『月光事件』を起こしているとともに、『満月の儀式』に備えています。
野呂猛(のろ・たけし)、シュブ=ニグラスに祝福されしもの
旅行で岡山に行き、騙されて江津森を訪れたことでシュブ=ニグラスに祝福されしものにされてしまいます。
持ち前の精神力とサバイバビリティで完全に変異する前に逃げ出し、帝都まで逃げ戻りましたが、変わってしまった体の為に隠れ暮らすことになります。
帝都に戻って以降、体の変化は止まっていましたがここ最近また変化が始まった為、原因の調査に乗り出しています。
野呂猛、裏切り者の名を受けて全てを捨てて戦う男
STR 16 CON 22 SIZ 17 INT 13 POW 11 DEX 15 SAN 28 耐久力:20 DB:+1D6
武器:
かぎ爪 80% 1D6+DB ※貫通する、武道適用不可
キック 60% 1D6+DB
技能:
こぶし 80%、キック 60%、武道(空手) 80%
聞き耳 60%、信用 70%、説得 50%、追跡 60%、跳躍 80%、目星 60%、隠れる 90%、忍び歩き 70%
装甲:
なし。1ラウンドに1D6の耐久力を回復する。
移動:9
木梨廣武(きなし・ひろたけ)、依頼人or上司
PCAが探偵の場合の依頼人、警察関係者の場合は指示を出す上司となります。
冒頭に依頼してくる他は特に出番はありません。
『K機関』とも特に繋がりはありません。この為、特にPCAに便宜を図る等はありませんが、普通にPCAが事件の報告などを行い、何か必要なものや情報があれば協力をしてもらえます。
響生江雪(ひびき・こうせつ)、怪想社の編集員
PCBに調査を依頼する怪想社の編集員です。編集長が近いと社内では噂されています。
冒頭で依頼をしてくる他、特に出番はありませんが、PCBが情報源として頼れる存在としてください。
基本的にD坂にある怪想社の編集室で仕事をしています。呼び出せば浅草までは出てきますし、怪想社の近くの『白桜軒』でもよいでしょう。
ちなみに江雪は筆名で、本名は江太郎です。
怪想社
D坂にある弱小出版社です。
怪談、怪奇、幻想をテーマにした書籍、雑誌を主に取り扱っています。ちょっとした月刊雑誌もあり、都市伝説などの怪しい噂も取り扱っています。
『K機関』
陸軍が背後に関係する、デルタグリーン的な抗神話組織です。
詳細は特に設定していませんが、PCAが当局に通報した場合、徹底的な掃討作戦が行われます。