データセクション
シナリオ中で使用されるデータや、その他の項目をまとめたものです。
(ミ=ゴについては省略しています)
- サロメ
- シャンの発明品
- 『異次元通信機』
- 『抑音装置』
- 『制音装置』
- アポカリプティック・サウンド
- ベストポケット
- スグルオの住人
サロメ
オスカー・ワイルドによるサロメは演劇の脚本です。
明治24(1891)年に書かれ、その後、フランス語版の上演は芳しくなく、イギリスでは上演禁止となり、ワイルドの死後、明治34(1901)年にドイツでの公演が最も成功を収めたと言われています。
その後、明治38年(1905)年にリヒャルト・シュトラウスがサロメを歌劇化し、大成功を収め、結果、サロメは劇ではなく、歌劇の方が有名となります。日本でも、大正3(1914)年に松井須磨子がサロメ役で上演されました。
大正7(1918)年に山野楽器店から販売された歌劇名曲集第八輯(絵葉書の組み)に、サロメの楽譜と場面が描かれており、この時期には日本でもすでにサロメは歌劇の名曲として認知されていたようです。
シャンの発明品
シャンが開発した各種の装置を紹介します。
『異次元通信機』
吉川春子(に寄生するシャン)が、『グラーキの黙示録』の第9巻と、黒澄綾の知識とアイデアを元に作成した『異次元通信機』です。
この装置の本来の目的は、シャンの悪趣味な拷問器具であり、彼女らは『苦悶の楽器』と呼びます。
この機械は、綾からもたらされたミ=ゴの持つ高度な外科手術の技術で、生きたまま対象の首を切断、保存します。そして、この装置に接続することで、無限の拷問を加え、その悲鳴、苦悶を増幅し音として外部に出力するものです。
さらに春子の持つ人格の一つ、、スグルオの住人に汚染されている人格が、『異次元通信機』としての機能を与え、彼らをこちらの世界に翻訳するようになっています。
楽器と称していますが、外部とのインターフェースが不完全である(と言うよりも無視されている)為、楽器としての機能はほとんど果たせていません。
『抑音装置』
『異次元通信機』のインターフェースが不完全である為、外部からそれを制御する為に開発された装置です。
薄い円盤状のもので、上面は白いプラスチックのようなもので覆われており、下の部分には金属の板のようなものが露出しています。
下部の金属部分に触れた場合、電気ショックが走り、1D4点のダメージと受けたダメージ×3とCONの対抗判定に失敗すると気絶します。
この装置は強すぎる刺激を『異次元通信機』内の頭脳に与えることで、半ば失神、意識を喪失させるよう効果を持ち、それによって『異次元通信機』の上げる「悲鳴」「苦悶」を抑制します。
『制音装置』
こちらは隆子が開発したもので、スグルオの住人を遠ざける、規則正しい音を発する装置です。
とは言っても、内部構造的にも単純なものであり、それこそ小型のメトロノームのようなものです。
彼女は、姉の春子がスグルオの住人に通じていることを知り、その対策の為にこれを開発しています。
アポカリプティック・サウンド
近年になって(2010年頃から)使われるようになった単語です。
黙示録において、終末の宣言の為にラッパが吹き鳴らされるのになぞらえた、オカルト的な解釈での命名ですが出所の分からない、金属的な音が広範囲に渡って響き渡るものがこう呼ばれます。
様々な説が唱えられていますが正体不明の音で、音自体も金属音のようなものからラッパが吹き鳴らされるようなもの、時間とともに変化するもの、しないものと様々です。
コルトM1908 ベストポケット
名前の通りコルト社が1908年に開発した.25口径の自動拳銃で、護身用として、特に女性に人気があったと言われています。
ベストポケットの呼び名の通り、ベスト(チョッキ)のポケットにも入るぐらいという意味で、全長がわずか11.5センチ程度、コルト社最小の銃です。
(コルトポケットと呼ばれる銃は、M1903の.32口径、M1908の.38口径のことで、ベストポケットはさらに小型、小口径の銃です)
コルトM1908 ベストポケット(拳銃) 基本命中率 20% ダメージ 1D6 基本射程 10m 装弾数 6+1 耐久力 6 故障ナンバー 00
スグルオの住人
異世界のスグルオ湾に住むと言われる、我々の世界で音として認識される存在です。
トルネンブラを崇拝していると言われ、元々から行動原理、思考、異次元を超えてくる目的が不明ですが、今回は吉川春子に影響を与えてスグルオ湾を拡張する為に行動しています。
彼らが青い音に見えるのは、七つの怪談収録のシナリオ「狐火、あるいは青い音」を元にしています。