罪を孕みし堕落の子ら はじめに
本シナリオは“クトゥルフ神話TRPG”に対応したシナリオです。
舞台は現代の日本、岡山の山奥となり、いわゆる『学園もの』的な要素を多数(?)含むようになっています。
プレイヤーの人数は3〜4人(推奨は3人)で、シナリオの性質上、このシナリオ用に探索者を作成することを推奨します。
プレイ時間はキャラクター作成を含まずに4〜5時間程度です。
本シナリオは、閉鎖空間において異常な状況に追い込まれた探索者が、多数の死者、怪異を目撃しつつ、自身の異常性に悩む、というものとなっており、ルール的にもそういったロールプレイを補助する、独自の『悪徳』というギミックを採用しています。
シナリオ自体の取り回しも、今回はかなり難度の高いものとなっておりますので、初心者のキーパーにはお勧めできません。
実際のセッションを始める前に、これらのことに注意するか、プレイヤー達に直接告げてください。
このシナリオは学園ものと謳いつつ、閉鎖空間における探索、殺し合いが主となります。
主人公級の探索者に、「転校生」という枠を用意していますが、決して活躍が約束されているわけでもありません(ある意味、での活躍はできる可能性が高いですが)。
本シナリオにおいて謎は非常に少なくなっていますが、可能な限り「手がかりは提示する」必要はあります。
情報は全て出し尽くす、というのが理想的ですが、探索者の選択、行動によって得られない情報も発生することでしょう。ある程度、キーパーの方から誘導、あるいは具体的にこうすれば?と提示することも必要になってきます。
キーパーは適宜(特に探索者の行動が止まってしまった場合等)、探索者を誘導するようにしてください。特に、殺し合いを回避する為にまともな行動が取れなくなる、という状況だけは避け、キーパーが『押し』を使って動かすことも検討してください。
このシナリオでは、探索者の作成用のハンドアウトが用意されています。
以下のハンドアウトをプレイヤーは選択しますが、一度見てしまうとネタバレとなる為、確認後の交換はできません。その為、予めそのようにプレイヤーにはアナウンスをすることが必要です。
そのうえで、ハンドアウトの概要は下記であることを伝えてください。
本シナリオは3人推奨です。4人でプレイする場合は、PC2を2名で対応してください。5人以上でのプレイは推奨しません。シナリオのフォローの範囲外と考えてください。
・PC1『転校生』いわゆる主人公枠だが、素直な主人公ではない。
・PC2『在校生』元々学園にいる生徒。PC1へ絡みに行く。
・PC3『先生』 担任の教師。
選択後、印刷等したハンドアウトを各プレイヤーへ配布してください。
ハンドアウトの決定後、探索者の持つ悪徳を決定する必要があります。
悪徳についての詳細、影響等は悪徳のルールを参照してください。
同時にハンドアウトによって初期で得られる情報が異なります。初期情報も印刷等を行い、各探索者に配布してください。
・初期情報一覧
また、今回は戦闘が多い可能性が高い為、何らかの戦闘技能を持っていると幸せ(別の意味での不幸)になれる可能性が高いですが、PCの大半が高校生である為、技能に振り分けられるポイントがかなり乏しい状態となりますので、それらに偏らない様に注意してください。
もちろん、戦闘以外の技能も重要ですので、この点を踏まえてPCを作成するようにしてください。
なお、高校生PCのEDUは11固定となります。
クトゥルフ2010に学生探索者の作成ルールが存在しますが、こちらを採用するとシナリオが超絶過酷か、完全脳筋になることが予想されます。
よって、2010のルールを採用しての探索者の作成はお勧めしません、というか、やめとけ、というレベルです。
技能カードを使用する場合は、以下を使用してください。
赤虫療養所様 http://members.jcom.home.ne.jp/terakotta
スキルカード http://members.jcom.home.ne.jp/terakotta/archive/skillcard/skillcard.htm
・目星
・図書館
・機械修理
・コンピュータ
・他の言語
・心理学
・医学
・忍び歩き
・なんらかの武道技能
・なんらかの武道技能
技能カードには、説得、言いくるめ、信用のコミュニケーション系の技能が含まれていませんが、もちろん、これらも使用される可能性は高いです。探索者のコミュニケーションの取り方の特徴として技能を習得させるとRPの手助けにもなるでしょう。
ハンドアウトに示される通りの関係となります。
シナリオ前半の学園パートで、それぞれの立場や、立ち位置を確立しておくとロールプレイもしやすくなるでしょう。