罪を孕みし堕落の子ら Sin's Fallen Children

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Sin's Fallen Children

「罪を孕みし堕落の子ら」


「これは自分が『黙示録』を読んだが為に起こったのだという信じ難い確信であった。
何処かで、何者かが彼の身にこの事実が起こるよう望んだのだ。フェアじゃない、こんな事をする資格はお前には無い」

────────── ラムジー・キャンベル 「冷たき刻印」より


注意、あるいはお約束:
プレイしてみたい人、プレイするかも知れない人は読まないでください。読んで良いのはキーパーか、またはプレイする予定のない人だけです。うっかり目次を見てしまった人は、「記憶を曇らせる」の呪文でも使って忘れてください。万が一そのままプレイに参加したりすると、貴方の悪徳に誘われて隣のプレイヤーにイゴーロナクが憑依するかも知れませんよ。

本シナリオは、R-18的な要素と、場合によって探索者が殺しあう、あるいは登場する人物の多くが、簡単に死ぬシナリオとなっています。
そういったものに耐えられないキーパー、あるいは探索者には特にお勧めできません。

そして当然ですが、このシナリオはフィクションです。
現実のいかなる人物、団体、そのほかもろもろのものと一切の関係はありません。

インデックス
   ┃
   ┣はじめにシナリオのスペック
   ┃    ┗はじめる前にシナリオの傾向
   ┃           ┣PCの作成時の注意PC1ハンドアウト
   ┃           ┃        ┣PC2ハンドアウト
   ┃           ┃        ┣PC3ハンドアウト
   ┃           ┃        ┗初期情報一覧
   ┃           ┃
   ┃           ┗PC同士の関連付け
   ┃
   ┣悪徳のルール
   ┃
   ┣シナリオの概要
   ┃
   ┣登場人物小鳥遊暦(たかなし・こよみ)
   ┃    ┣山田一博(やまだ・かずひろ)
   ┃    ┣早坂美月(はやさか・みづき)
   ┃    ┣小糸融(こいと・とおる)
   ┃    ┣『傲慢』神野裕(じんの・ゆう)
   ┃    ┣『嫉妬』譲葉さやか(ゆずりは・さやか)
   ┃    ┣黒井祷真(くろい・とうま)
   ┃    ┣『強欲』井野剛(いの・ごう)
   ┃    ┣『憤怒』小幡新一(こはた・しんいち)
   ┃    ┣『怠惰』南郷四条(なんごう・しじょう)
   ┃    ┣『暴食』太田拓也(おおた・たくや)
   ┃    ┣『色欲』赤澤奈良雄(あかさわ・ならお)
   ┃    ┣その他のクラスメート
   ┃    ┗クラスメート一覧
   ┃
   ┣シナリオ┳導入部:学園生活━━━━┳シナリオの舞台
   ┃    ┃             ┣転校生
   ┃    ┃             ┣火葬場の噂
   ┃    ┃             ┣山田一博の事件
   ┃    ┃             ┣学園生活
   ┃    ┃             ┗クラスのイベント
   ┃    ┃
   ┃    ┣展開部:火葬場にて ━━━┳目覚め━━━━━━━━┳幻視、あるいは事故のショックによる幻覚
   ┃    ┃             ┃           ┗目覚め
   ┃    ┃             ┃
   ┃    ┃             ┣探索:調査イベント━━┳A.ボイラー室
   ┃    ┃             ┃           ┣B.拷問室
   ┃    ┃             ┃           ┣C.ヤク部屋
   ┃    ┃             ┃           ┣D.寝室
   ┃    ┃             ┃           ┣E.ダイニング
   ┃    ┃             ┃           ┣F.書斎
   ┃    ┃             ┃           ┣G.ガラクタ部屋
   ┃    ┃             ┃           ┣H.仮眠室
   ┃    ┃             ┃           ┣I.ゴミ部屋
   ┃    ┃             ┃           ┣J.廊下の落書き
   ┃    ┃             ┃           ┗K.礼拝堂
   ┃    ┃             ┃
   ┃    ┃             ┣探索:定期イベント『誘惑』
   ┃    ┃             ┃
   ┃    ┃             ┗探索:不定期イベント━┳1.イゴーロナクの子供たちとの遭遇
   ┃    ┃                         ┣2.斎藤、土岐、松永の3人組との遭遇
   ┃    ┃                         ┣3.グラーキの黙示録12巻
   ┃    ┃                         ┣4.暦の行方不明
   ┃    ┃                         ┣5.暦のお楽しみ
   ┃    ┃                         ┣6.暦と一緒
   ┃    ┃                         ┣7.古いゴミ部屋
   ┃    ┃                         ┣8.暗闇、イゴーロナクを目撃する
   ┃    ┃                         ┣9.怪しげな小糸融
   ┃    ┃                         ┣10.鍵を発見する暦
   ┃    ┃                         ┣11.黒井との遭遇
   ┃    ┃                         ┣12.譲葉の襲撃
   ┃    ┃                         ┣13.神野の襲撃
   ┃    ┃                         ┗14.暦を疑う
   ┃    ┃
   ┃    ┣ハンドアウト ━━━━━━┳山田の日記(PC内、テキストファイル)
   ┃    ┃             ┣「グラーキの黙示録―第十二巻」からの抜粋(イゴーロナクに関する項目)
   ┃    ┃             ┗「グラーキの黙示録―第十二巻」からの抜粋(イゴーロナクの情人に関する項目)
   ┃    ┃
   ┃    ┣終幕部:対峙 ━━━━━━┳K.礼拝堂
   ┃    ┃             ┣対峙、小鳥遊暦、イゴーロナクの情人
   ┃    ┃             ┣対峙、イゴーロナク
   ┃    ┃             ┗逃走する
   ┃    ┃
   ┃    ┗終幕 ━━━━━━━━━━┳イゴーロナクの情人、イゴーロナクを退けた場合:
   ┃                  ┣逃走した場合:
   ┃                  ┣その後:
   ┃                  ┗正気度の報酬
   ┃
   ┣追加要素追加PC2ハンドアウト追加PC2ハンドアウト1
   ┃    ┃          ┣追加PC2ハンドアウト2
   ┃    ┃          ┗追加PC2ハンドアウト3
   ┃    ┗追加PC3情報
   ┃
   ┗データセクション山田の日記
            ┣Yの退散
            ┣グラーキの黙示録
            ┣イゴーロナクの子供達
            ┣イゴーロナクの情人
            ┗イゴーロナク


謝辞、あるいは参考資料:

 シナリオ作成にあたり、元ネタとしてあじた様の幻想卓上庭園のシナリオ『悪徳の館』があり、テーマやギミックを頂いています。
 そして、湖の隣人の小屋の湖の隣人様提供の未訳シナリオ、『Love's Lonely Children』(『the Stars are Right!』収録)も元ネタの一つとなっています。

 その他、参考作品として、ラムジー・キャンベルの小説『コールドプリント』、小説『殺戮ガール』、CM『バトルロワイヤル』(本編は一切見たことがありません・・・)となっています。
(キャンベルの『コールド・プリント』については、ナイトランドに掲載されたていたもの、湖の隣人様で掲載されていたものの両方を参考としています)

 本作は、毎度ですが大阪でお世話になっているサークル様にてテストプレイを実施しております。関係の皆様に感謝を。

最後にちょっとだけ:

 本作は、『悪徳学園』というタイトルにするつもりだったのですが、平井和正の有名な小説に同名のものがあった為、元ネタの一つ『Love's Lonely Children』にならい改題しました。
 イゴーロナクは小説ではあまり登場していないようですが、その名を呼ぶと現れれたりと、悪徳に誘われるというのが使いやすいのか、シナリオのネタとしてはいろいろと使われているようです。
 作者としてもR-18的な奴をやってみたかったということ、そして探索者同士でやりあう可能性があるシナリオを作ってみたかったこともあり、本シナリオが出来上がりました。
 バランス的にも、内容的にもきついシナリオに仕上がっていますが、面白いシチュエーションでの探索となりますので、一度挑戦してみてください。

さらにちょっとだけ追記:

 今回の追加要素は、3人プレイヤー推奨と言っておきながら、2回に渡るテストプレイ時の両方とも4人プレイヤー、PC2が二人で対応した際、シナリオ終了時に、PC2の担当だったプレイヤーが「いやー、PC2同士で違うハンドアウトが配られてたらどうしようかと思ったよ」と言ったのが作成のきっかけとなりました。
 シナリオがかなりあれな方向に向く気もしますが、良いスパイスになればよいかと思います(スパイスを通り越してすでに焦げ臭いハンドアウトも追加されていますが・・・)。