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修験道

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 修験道は日本固有の宗教で、山を聖域、あるいは他界と見なす山岳信仰に、陰陽道、道教、仏教などが合わさって形成されています。
 開祖は役小角であると言われ、小角は鬼神を使い、孔雀明王呪をよくしたといわれています。
 修験道の行者は、山中に籠もり苦行を重ね、神仏との交流を図り、あるいは経文(呪文)を学び、また山中にて生きる知識を持って 薬の調合や、あるいは様々な呪術を行使して民間に知られていきました。
 平安期ではたびたび弾圧され、禁令も出されましたが、平安末期には山岳修行者が激増しました。これには、天台、真言の密教の道場が 山中に多くあったことも原因の一つです。
 鎌倉時代には、密教の理論と行法を中核とした修験道独自の教派として、原始の山岳信仰から修験道へと発展します。
 修験道は江戸時代、徳川幕府から「山伏法度」なるものが定められ、定住が義務づけられました。そのためか、山伏達はより世俗化がすすみ、 教義が整備され、教団として拡大しました。
 また、さらに時代が下り、明治5年には修験道自体が政府によって廃止されています。

■修験道項目一覧
■山伏
■十界修行
■採燈護摩
■九字
 □九字印:Nines Sign、下級の呪文
 □九字印:Nines Sign、下級の呪文
■十字の大事
 □十字の大事:Tenth Great Thing、下級の呪文
■不動明王
■不動法
 □不動金縛りの法:Binding、下級の呪文
 □不動結界護身法:Protective Circle、下級の呪文
 □解縛法、九字を戻す法:Unbinding、下級の呪文
■孔雀明王
■本山派
■当山派
■飯縄権現
 □飯縄法:Fox Hunting、下級の呪文
■管狐
■祈雨法
■天狗経
■十六道具

■山伏
 山伏(あるいは山臥とも書きます)とは、文字通り「山に伏せる者」の意味で、修験者が山中に伏して、様々な力を獲得することからこの名があります。
 山は日本では典型的な「他界」であり、そこで暮らし、あるいは修行を行う山伏は正に異人であった訳です。
 そのためか、山伏が天狗などと混同されました。

■十界修行
 修験とは、「行を修して験を得る」の意味であり、修験者は「験」、すなわち超常的な力を得るために山中の岩屋に籠もり、 あるいは山林を駆け巡るなどの壮絶な行を行いました。
 これらの行は、室町の頃に体系化され「十界修行」となりました。
 以下に、十界と、その修行の内容を示します。
地獄行床固め小打木と呼ばれる木で自らを打ち叩き、自らを大日如来であると観想する行。
餓鬼行懺悔密室に入り、先達に五体投地して礼拝し、罪の懺悔をして懺悔文を読誦。
畜生行業秤両手を縛り、その体をつり上げ秤にかけて罪業の重さを量る。
修羅行水断水の使用を禁じられる修行。
人間行閼伽先達から散杖で水を注がれ煩悩を洗い流し、水の使用を許される。
天の行相撲相撲を取り、地霊を鎮める行。
声聞行延年扇を持って舞う天道快楽の修行。
縁覚行小木小木と呼ばれる木を拾い集めて護摩を焚く行。
菩薩行穀断穀断の行。
正灌頂柱源護摩。先達から秘印を授けられて自ら仏となる。

 この10段階にわたる修行により、新参の修験者(新客、あるいは初入峰者)に人間が生まれながらに仏性を宿していることを 教え、同時にその仏性を覆っている罪業を自覚させ、修行により罪業を滅除し(死)、そして仏に生まれ変わらせる(再生)ことを目的にしています。

■採燈護摩
 屋外に護摩壇を築いて行われる護摩焚きの行です(当山派では、柴燈と書きます)。
 山中で集めた護摩木を井型に組み、油分の多い檜葉や杉の葉で覆って火を点じます。
 燃やされる護摩木は諸々の煩悩罪障を表し、不動明王の浄化の火の力によって焼き尽くし、除断するというのが 本来の意味なのですが、現在では信者の願い事や、死者の供養など、万能の護摩となっています。
 本山派は役行者が、当山派は聖宝が創始としていますが、民俗行事のトンド焼きを密教の護摩と結びつけたものと 考えられています。

■九字
 非常に伝統的な、古い魔除けです。
 「臨兵闘者皆陣裂在前」(あるいは、道教系のより古くは、「臨兵闘者皆陣裂前行」です)の九字を唱えるとともに、空中に縦4本、横5本の 籠目を描きます。
 魔物は籠目などの目があるものを見るとその数を数えるまで動けなくなると言われ、魔物がその目を数えるまでに 何らか手段を講じれば良い訳です。

 元々は、単なる魔除けの方であったのですが、日本に入り複雑化し、特に修験道ではかなり複雑な作法が存在します。
 九字を行うことを、「九字を切る」と言います。
 九字を行う際に、九字とともに印を結び、最後に籠目を切る場合が最も複雑なものですが(主に修験道、真言密教での正式な九字です)、 単に九字とともに籠目を切ることを特に「早九字」と言うこともあるようです。
 また、この「九字」は禹歩(うほ)に際しても唱えられます。

□九字印:Nines Sign、下級の呪文
 魔物を釘付けにする魔除けの呪文です。
 この呪文をかけるためには、1ポイントのMPを消費し、呪文を唱えるものの前に九字の籠目を描きます。
 この呪文が効果を上げるには、必ず魔物の視界内に九字の籠目を描かなければなりません。
 籠目を視界内に収めた魔物は(視覚に頼っていないものでも)、POWの3倍のロールを行い、失敗したものは 籠目を数え始め、1D10ラウンドの間籠目を数え続けてしまいます。

※以下は、よりパワーを持った(それこそ、退魔もののような!)九字です。
□九字印:Nines Sign、下級の呪文
 魔物を追い払う、よりパワーを持った呪文です。
 この呪文は「ヨグ=ソトースのこぶし」(→ルールブック、P187参照)と同じ効果を与えます。
 ただし、正気度ポイントを消費せず、また無生物には効果を及ぼしません(人間に対しては効果を持ちます)。

■十字の大事
 修験道では九字は護身法であると同時に、有力な調伏にも活用されました。
 普通、九字の後は、単なる気合いや、あるいは何もないのですが、修験道では九字の後に、 十字目を唱えることで、様々な効果を得ることができるといいます。
 一説には、先の「「臨鋲闘者皆陣裂在前」に、抱朴子の「行」を加えたものだと言われています。

□十字の大事:Tenth Great Thing、下級の呪文
 九字の後に切られる、十字目の印です。
 当然、九字の効果は得られず、十字目の効果のみを得られます。
 この呪文をかけるためには1D10のMPを消費します。十字には以下の種類が存在し、自由に使い分ける事が可能です。

十字意味など効果
如意満足の意味があり、十字の基本です。1D20時間の間、すべてのロールに+1%のボーナスを得ます。
勝負事の迷いを除き、必勝を期します。1D20時間内で、1回のみ何らかのロールを成功に変えます。
仏神、あるいは高位の人に向かう場合に手に書きます。1D20時間の間SANのロールに+5%のボーナスを得ます。
疫病除けと、邪霊除け。1D20時間の間、災いや、疫病、邪霊が寄ってきません(こちらから近づく場合は別です)。
山野を行く際に、道に迷いません。1D20時間の間、普通の道では道に迷いません。
水を渡る際にこれを書き、唱えます。水に溺れません(もちろん、原因が外から来る場合は別です)。
一切の獣に会うときに書きます。1D20時間の間、動物からのダメージを1D6ポイント減少します。
寿命安穏の意味です。1D20時間の間、CONのロールに+5%のボーナスを得ます。
酒に酔わず、また毒を消します。1D20時間の間、酒に酔わないか、毒を消します。
兵難、賊難などから逃れます。1D20時間の間、人間の害悪が寄り付きません(こちらから近づいた場合は別です)。
悪縁や、怨敵に向かう場合に書けば、一切無事です。特定の人物(術者が指定、ただし『敵』に限定)からのダメージを1D6ポイント減少します。
人に対して大事の用の時に書く。1D20時間の間、APPのロールに+5%のボーナスを得ます。

■不動明王
 修験道の本尊は様々にありますが、最も有名な、役行者が祈り出したと言われる蔵王権現がこの不動明王の化身 (垂迹)であると言われています。
 梵名を「アチャラナータ」と言い、「阿遮羅嚢他」と音写されますが、それよりもその原義である「動かざる守護者」あるいは、 「動かない者の守護者」を漢訳した、不動、あるいは無動尊などの方が有名となっています。
 本来、梵名はシヴァ神を意味したのですが、仏教に取り入れられ、特に密教では大日如来が衆生の教化のために憤怒身となった 大日如来の使者としての性格が与えられ、明王の中で最高のものとなりました。
 一切の煩悩を焼き尽くす「火生三昧」を本体とする、煩悩、悪業を滅却する尊でもありますが、 大日如来の化身であるためか、清浄な心で祈ればあらゆる加護が得られると言います。
 また、修行者を加護し、行を達成させる慈悲の存在でもあると言われているため、天台系の回峰行では必ず不動明王の真言を唱えると言います。
※真言などは、仏教の「不動明王」へ譲ります。

■不動法
 修験道の本尊は基本的に(つまり、多数の例外があるにも関わらず)、不動明王(=蔵王権現)です。
 そのため、修験道の基本的な呪法は不動法で、修験者は不動明王を招き、供養し、そして一体と化すことを観じて修するのです。 この不動法は加持祈祷、護摩、諸供作法、諸尊法、祭りなどの修法の根本をなすものとなっています。
 この不動法の中でも最も有名なものが「不動金縛りの法」で、不動明王の持つ索で、悪霊は言うに及ばず、死霊、物の怪などの怨敵を 呪縛し、調伏した上で除災招福を計るものです。
 この「不動金縛りの法」は、かの役小角が一言主の神を呪縛したときに用いられた呪法であるとされ、修験道では一般的に用いられています。
 また、この不動金縛りの法にもかなりのバリエーションが存在し、不動明王自身ではなく、その眷属である護法童子(あるいは、脇侍の衿迦羅、制多迦)を 使って呪縛したり、あるいは五大明王で呪縛するなどがあります。

□不動金縛りの法:Binding、下級の呪文
 不動明王の力にて、一切のものを呪縛する呪文です。
 術者は1D10ポイントのMPを消費し、呪縛印を対象に向けることで、呪文は効果が発揮されます。
 この呪文を掛けられた者は、術者とのPOWの対抗ロールを行い、失敗すれば呪縛され、一切の身動きが不可能となります。
 呪縛された者は、「解縛法」を用いられるか、術者が何らかの理由による意識を失うか、あるいはより強力な呪法で解縛されるまで、 金縛りの状態が続きます。

□不動結界護身法:Protective Circle、下級の呪文
 不動明王の力にて、身を守る結界を張る呪文です。
 結界が張られた場合、魔物や災いから結界の内部は全く見えなくなるか、あるいはそこに存在しない空間となります。 一切の魔物などは結界にも気づかず、そのまま通過していきます。
 術者は2D6ポイントのMPを消費します。

□解縛法、九字を戻す法:Unbinding、下級の呪文
 不動金縛りにて、相手が降伏、帰伏した場合に、この法を用いて解縛します(解縛しなければ相手は何らかの手段によって、 「不動金縛りの法」を脱するまで、永遠に(その前に衰弱死などを迎えるでしょうが)金縛りにあったままです)。
 解縛法は1ポイントのMPを消費します。
 解縛法が用いれない場合、後々に術者の障りとなり、いずれ術者に跳ね返ってきます(これらの障りによる災いはキーパーに委ねられます)。

■孔雀明王
 役行者がよくしたと言われる、孔雀明王法にて招請される明王です。
 孔雀明王は、文字通り孔雀が神格化されたもので、インドでは孔雀は毒蛇を食らい、恵みの雨を呼ぶ吉鳥とされていました。
 そのため孔雀明王は息災(延命)と、祈雨に際して招請されます。
 梵名をマハーマユリと女性形のため、姿も明王でありながら、憤怒相ではなく柔和な菩薩形とされます。そのため、「孔雀仏母菩薩」、「金剛仏母」などと呼ばれます。
 空海によれば、孔雀明王と釈迦如来が同体のもとされており、つまり孔雀明王は釈迦如来が教化のために化身した姿だと言われています。
※真言などは、仏教の「孔雀明王」へ譲ります。

■本山派
 天台系の本山派は、熊野本宮、新宮、及び那智の熊野三所権現を中心に発達しました。
 天台と熊野は、寛治4(1090)年の白河院の熊野行幸のおり、三井寺(園城寺)の増誉が先達を務めた功により、 熊野三山検校(熊野三山の総監)に任じられ、聖護院を賜ったことから始まっています。
 室町時代以降、聖護院は天台修験の本寺としての地位を確立し、「本山派」として成立しました。
 各地に先達や、年行事職の修験者を配して、「霞」と呼ばれる縄張りを支配して、「聖護院は(中略)役優婆塞の嫡的相承の故に修験道の正統たり」と 自称するに至っています。
 ちなみに、本山派の本山とは、熊野を意味しています。

■当山派
 当山派は熊野から大峰の本山派に対して、大和側の吉野から金峰山(きんぶせん)を拠点とする修験が中心となって形成されてました。
 こちらは真言系で、当山派の開祖は真言宗醍醐寺の聖宝(しょうぽう、理源大師)とされています。
 醍醐寺の縁起によれば、金峰山は役行者が開いて以来、大蛇が住み着き、修験者達を妨げていましたが、これを聖宝が退治し、修行を可能としたと言われています。
 また、聖宝は金峰山に如意輪観音、多聞天、金剛蔵王菩薩の大像を建て、峰受灌頂と呼ばれる修験の灌頂を開始するなど、金峰山の修験の復興に 絶大な寄与をしたと言われています。
 また、醍醐寺は古くから山に籠もって修行する僧侶を数多く輩出しており、密教を金峰山に伝えています。
 そのため、大和側の山岳寺院を拠点する修験者達醍醐寺は関係を深めていき、その中でも醍醐寺三宝院が本寺化し、 戦国時代の永禄年間の頃から、金峰山を当山と呼んだことから、当山派と称するようになりました。

■飯縄権現
 飯縄(飯綱)とは修験道屈指の名山で、信州北部にある戸隠山に連なる山です。
 保食神(うけもちのかみ)降臨地であり、飯縄とは「命の綱」とも言われています。
 飯縄権現(飯縄大明神)」に祈念すれば、権現が変幻自在に身を転ずるなどして、様々な術が振るうことができると言われてきました。
 飯縄権現の秘伝として、「甲賀軍鑑的流」に、夫婦二頭の鹿から防御、破敵の護符が作成する方法が伝えられています。
 また、飯縄権現が神仏習合の色合いが強い地方(戸隠山然り、です)で、金翅鳥王とも同一視されています。金翅鳥王とは、 迦楼羅と言い、ヴィシュヌ神の乗り物です。仏教に入り、天竜八部衆の一つとなりました(金翅鳥は孔雀などの化身とされ、毒蛇を食らう鳥とされます)。

□飯縄法:Fox Hunting、下級の呪文
 飯縄法は、飯縄山の飯縄権現の力を借り、その使役鬼たる「」を使役する法です。
 この呪法の修法者は、「飯縄使い」あるいは、「狐使い」と呼ばれ、この使役する「狐」は術者を妨害、あるいは 攻撃する者を微塵に砕くと言われています。
 この呪文はまず呪文を唱えた者が消費したマジックポイント×5%のロールを行います。それに成功した場合、「狐」が創造されます。
 これらの「狐」は、地弧から天狐の様々な階級があり、また茶吉尼天法でも使われます。

■管狐
 先の飯縄法では、飯縄権現は金翅鳥王(迦楼羅王)の垂迹と書きましたが、飯縄法により狐を使役するため、 あるいは茶枳尼天だとも言われています。しかし、それはお稲荷さんが茶枳尼天であるというの同じく、あまり根拠のあるところではありません。
 この飯縄法で使われる狐が、管狐や、御先狐(大崎狐)です。これらは、四国の犬神同様、特定の地域で非常に恐れ、忌避されています。
 管狐はあるいは、地弧の一種と言われていますが(階級外?)、一説に鼬のような生物であるとも言われ、あるいは定かな形が言及されていません。
 飯縄法の修法者の持つ竹などの管(これが管狐の由来です)に封じ込められており、必要に応じてそこから呼び出され使役されます。竹の筒の中で飼われる程小さく、 人の目には見えないとも言われます。
 呼び出された管狐は、他人に取り憑いて、相手に不幸をもたらします。また、管狐に憑かれた人は、文字通りキツネ憑きとなり、奇矯な行動を取るようになると言います (一説に、生味噌しか食べなくなると言われています)。
 また、憑き物の一種とも考えられており、これが憑くと託宣や占いができる様になったり、あるいは富裕、高位になると言われていますが、 去れば貧困になると言います(まるで、、座敷童子、あるいは福の神と一緒です)。
 御先狐は、尾裂狐とも書き、管狐と同じ様な性質を持ちますが、こちらは外見が狐の一種とされるていますが、さらに小さくむしろ鼬に近いと言います(同じ?)。
 尾が二つに裂けているとされており、そこから尾裂の名が付いています。
 これらの憑き物がついた家、あるいは憑き物を使役する家系を「〜持ちの家」と呼ばれ、忌避されました (四国の犬神も「犬神筋」と呼ばれ、同様に忌避されています)。

■祈雨法
 文字通り雨を祈る呪法です。
 日にちを限って、孔雀明王に祈願し、孔雀明王経を転読すると必ず効験があると言われています。
 転読とは、孔雀明王の真言を唱えつつ、孔雀明王経をぱらぱらとめくることで、経を読んだことにするものです。
 孔雀明王の真言はあらゆる真言の王とも言われ、転読の霊験はあらたかです。このほかにも、この孔雀明王を本尊として 修する呪法は多く、昔から病気を治すのに絶大な効果があるとされてきました。
 修験道の開祖、役小角の時代では、孔雀明王経での修法が中心であり、役小角も孔雀明王経で数々の奇跡を行ったとされています。

■天狗経
 天狗に対して祈念を行い、修験道の他の呪法と同じく、天狗、なかでも高位の大天狗を呼び出し、同化する呪法で、 悪霊を退散し、あるいは怨敵を調伏し、諸願を成就すると言われています。
 この呪法は古くから存在し、様々な記録に伝えられています。

■十六道具
 山伏は入峰に際して、装束、道具が定めれています。これらは教派により多少の違いはありますが、本山派では、 頭襟(ときん)、班蓋(はんがい)、鈴繋(すずかけ)、結袈裟(ゆいげさ)、法螺(ほら)、念珠(ねんじゅ)、 錫杖(しゃくじょう)、縁笈(ふちおい)、肩合(かたあわせ)、金剛杖(こんごうじょう)、引敷(ひっしき)、脚絆(きゃはん)、 火扇(ひせん)、柴内(しばうち)、走索(はしりなわ)、草鞋(わらじ)の16種になっています。
 これらにはすべて密教、あるいは修験道としての意味づけがなされています。
 例えば、結袈裟は地獄から菩薩界までの九界を象徴するもので、これを掛けることで山伏は九界を束ねる仏を体現するとされます。
 これらの修験道の装束を纏うことは、すなわち行者が本尊である不動明王と同体となるためであり、また、 密教では即身成仏となるためなのです。