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陰陽道

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 陰陽道とは、支那から輸入された陰陽五行に基づく学問で、これに日本古来の呪禁道などが合わさることで、日本独特の陰陽道となりました。
 伝説では天武天皇の時に、遣唐使であった吉備真備が支那で学び、そして日本に持ち帰ったのが最初であると言われています。
 天文、暦道(これらの中には時間を計ることや、暦を知ることなどがあります)や、地相占術、卜占、あるいは祈祷(よく知られた呪術なども)など、 これらの知識、技術は真面目な学問として、陰陽寮と呼ばれる朝廷の組織で管理、研究されました。
 この陰陽寮というのは中務(なかつかさ)省に属していており、中国から渡来してくる知識、技術などを専門に研究するために作られたもので、 支那から渡来してくる知識・技術などを専門に研究していました。
 陰陽道の色々な技は、原則として外部への持ち出しを禁じていたにも関わらず、当時も民間に流出していました(ただし、これらの技術に似たものを有する者達も少なくなかったようです)。
 その後、室町時代に入ると、仏教などの再発展に押されて、陰陽寮は衰退し、陰陽道が実際に使われるは民間の方へと移っていきました。

 平安時代の、最も陰陽道が盛んな時期に、その中で中心になったのは賀茂・安倍の両家です。
 最初は賀茂家のみが独占的に陰陽道の主たる二つの技法である、天文、歴道を独占していましたが、安倍清明の出現により、時の賀茂家の頭首であった賀茂保憲は、清明に天文の奥義を譲り、 以後はこの天文の安倍、歴の賀茂と陰陽道の主流は二家に分かれました。
 しかし、後に賀茂家の方は断絶し、その後は安倍家(後に土御門家)が全国の陰陽師を支配する地位を得ることとなり、 陰陽師の免状を独占的に発行しました(この免状の発行権は、明治に入ってから失われています)。
 なお、この土御門家は現在福井県名田庄村に土御門神社本庁の名称で存続しています。

■陰陽道項目一覧
■陰陽五行説
■式神
 □式神の創造(あるいは召喚):Create Deamon(Summon Deamon)、下級の呪文
 □式神符の創造:Create Deamon Card、下級の呪文
■式返し
 □式返し:Return Deamon、下級の呪文
■撫で物
■ドーマンセーマン
■蠱術
 □巫蠱:Conjure Curse Thing、下級の呪文
 □蠱毒:Curse Thing、魔法の品物
■腹中虫
 □腹中虫を下す方法:Balk Worm、下級の呪文
■百鬼夜行
 □百鬼夜行を避ける法:Avoid Deamon Parade、下級の呪文
■十二神将
■禹歩
■身固め
■方違え
■泰山府君祭
■奇門遁甲
 □八陣図:Circle of Eight Gate、下級の呪文
■斎
■三尸
■夢違えの呪法
■天゙地府祭
■金烏玉兎集
 □金烏玉兎集、クトゥルフ神話の本/オカルトの本 −日本語(古語)
 □占事略決、クトゥルフ神話の本/オカルトの本 −日本語(古語)
 □金烏玉兎集、クトゥルフ神話の本/オカルトの本 −日本語(古語)
 □金烏玉兎集、オカルトの本 −日本語(現代語)
■属星祭

■陰陽五行説
 ・・・すいません、これ、本当にやるんですか?(苦笑)
 陰陽五行説は、まず太極ありき、から始まる支那の世界を形成する理論、あるいは神話です。
 本来、陰陽説と五行説は別々のものでしたが、統合され総合的な宇宙観を持つに至っています。
 まず、概要から・・・。

□陰陽説
 陰陽説とは、すべてのものは陽と陰の気を持つ、つまりプラス方向の気と、マイナス方向の気を持つとし、 それによって世界の運行からなにからなにまで説明しようとした説です。

□五行説
 五行とは、木、火、土、金、水の五つの元素、あるいはそれらの気の属性を持って世界が成るとし、この元素の相性の善し悪しによって、 世界の運行からなにからなにまで説明しようとした説です。

 さて、では本格的に行きましょうか?

■式神
 あるいは、単に式とも呼ばれます。
 主に陰陽師が使役する目に見えぬ鬼達の総称で、多くは呪符やその他、様々なものから陰陽師達が作り出す鬼、 あるいは超自然の力を持った人造人間です。
 そのためか、職神とも書きます(職=工人で、古代の大工の作った人形が、人間の如く動き、その作業を手伝った などの伝承なども関わりがあるでしょう。
 また、蠱術により作成された蠱も式神の一種なのかもしれません。
 様々な役目に使われ、多くは人を呪う場合にこの使い魔を放ちました(この式神を相手に向かって放つ事を、「式を打つ」と言います)。
 放たれた式神は相手に取り憑き、その生命を奪います。
 この呪いから逃れるためには、式を放った陰陽師よりもより強力な陰陽師にその式神を打ち返してもらう他ありません。

□式神の創造(あるいは召喚):Create Deamon(Summon Deamon)、下級の呪文
 式神を創造、あるいは呼び出すための呪文です(すでに創造、召喚してある式神を呼び出す場合には、 この呪文は必要ありません)。
 式神の召喚を唱える場所や時間などの制約はありません。ただし、陰陽道技能が80%以下の場合は自動的に失敗します。
 この呪文の成否は次の様な2ステップを踏んで判定されます。
 まず呪文を唱えた者が消費したマジックポイント×5%のロールを行います。それに成功した場合、次に陰陽道技能でロールを行い、 両方に成功した場合にのみ、式神が創造されます。
 このとき、式神符を使用して式神を創造した場合、呪文が成功するチャンスが20%上昇します。
 呪文に成功すると符から、あるいは地面から子供程度の大きさの鬼が起きあがります。
 創造された式神は自動的に創造者、あるいは召喚者に従属します。

□式神符の創造:Create Deamon Card、下級の呪文
 式神を創造するための呪符を作製する呪文です。
 この呪文は呪符に魔力を付与します。対象となる呪符は式神の創造のために作製された、少なくとも墨などで 文字の書き付けられるものでないといけません(この呪符の作製は陰陽道技能のロールで行われます)。
 この呪符を作製することで、術者は5ポイントのマジックポイントを失います。
 この呪符は、式神の創造の際に用いることで、呪文の成功率が20%上昇します。
 この呪文は非常に短時間で使用することが可能です(1戦闘ターンで使うことができます)。
※式神符の作製は、以下の2段階です。
1、呪符自体の作製(陰陽道技能でロールし、MPは一切消費しません)。
2、式神符の作製(魔力の付与)(ロールは行わず、MPを消費します)。

■式返し
 式を打たれた相手が、その式を打った相手に返す呪法です。
 返された式は無条件に打った相手を襲い、死に至らしめますが、この式返しに失敗した場合は、 式返しを行った術者も式神の襲撃の対象となります。
 『宇治拾遺物語』によれば、安倍清明が、蔵人少将が参内するときに、鳥が飛んできて少将に汚物をかけるのを見て、 その鳥が式神であることを見抜き、少将にその旨を伝え、物忌みを勧めると共に自ら加持の身固めをしました。
 翌日、五位の蔵人が、蔵人少将を呪殺しようと依頼した陰陽師が返された式神に打たれて死にかかっている、 と懺悔しました。

□式返し:Return Deamon、下級の呪文
 打たれた式神を打った相手へと打ち返す呪文です。
 この呪文は対象となる式神を創造、あるいは召喚した術者と、この呪文を唱える術者とがPOWによる 対抗判定を行い、負けた側が自動的に式神に襲われる対象となります。
 この呪文は場所、時間を問わず、また対象がどこに居ても関係なく力を発揮します。

■撫で物
 紙などで作られた人型を用い、それを穢れのある、あるいは悪霊につかれた、あるいは病の人の患部にあて撫でるか、あるいは その人に見立てて、その部分を撫でることで、そこへ穢れ、悪霊、病などを移してしまう呪法です。
 その汚れや悪霊などを受けた人型は、河川に流したり、あるいは焼いたり、土中に埋められたりしました。
 この呪法を逆にしたものが、いわゆる『厭魅』と呼ばれるものです。厭魅は陰陽道の一部でもありますが、 主に呪禁道で用いられたもので、陰陽道の呪いは式神が一般的だったようです。

■ドーマンセーマン
 安倍清明が使ったと言われる清明桔梗紋、五芒星が清明にちなんでセーマンで、そのライバル、蘆屋道満が使った縦横に直線を引いた 籠の目模様が道満にちなんでドーマンと言われます。
 五芒星は陰陽五行を表すと言われ、縦横の直線は九字を切るときにも用いられる文様で、双方とも魔除けの効果があると言われています。
 また、この双方、あるいは特に五芒星を、「ドーマン」「セーマン」と区別せずにドーマンセーマンと呼ぶ場合もあります。

■蠱術
 あるいは巫蠱(ふこ)と呼ばれる、中国に端を発する呪術です。日本でも平安期に大流行し、蠱術禁令が出されるほどでした。
 最も一般的な蠱術は、サソリ、蛇、ムカデ、蝗などの毒や、あるいは魔力を持つと言われる生き物(蠱)(・・・実は何でも良いような?!) を密閉空間に閉じこめ、共食いさせ、残ったもの使役するか、あるいは毒としてエキス(胆汁であると言われます)を抽出し蠱毒とします。
 そしてそれらを呪う相手に持たせたり、あるいは飲ませたりするものです。
 この蠱術はかなり広範にわたり、多くのバリエーションを持っています。例えば、犬を地面に埋め、餌をやらずにその目の前に置き、 三日三晩の後に飢えた犬が首を餌に向かって伸ばし切った時に、その首を切り落として蠱とする「犬蠱」(これは、いわゆる「犬神」の 作成方法と一致しています)や、口の狭い壺の中に肉を入れて土中に埋めておき、これの中をみて狐が唾液を壺の中に落としたものを利用するものなど、 とにかく強い念と魔力を持ったものを生物から抽出する呪術(魔術)を蠱術と呼ぶようです。
 蠱となるのは虫に限らず、犬や猫などの小動物は言うに及ばず、最も力を持つものは「人蠱」であると言われています。

□巫蠱:Conjure Curse Thing、下級の呪文
※呪文の英語を直訳すると「呪物の作成」となります。
 呪いに用いる蠱毒を作り出す呪文です。
 ここでは最も一般的な蠱毒の作成方法を紹介します。
 術者は蠱毒を作成するのに必要な虫や、蛇などの生物をあらかじめ集めておかなければなりません。
 その後、術者は1D10ポイントのMPを消費し、それらを何らかの容器に詰め、後は1〜2週間程度放っておきます。 その後、容器を開封し術者の所定の方法に従って蠱毒が作成されます。

□蠱毒:Curse Thing、魔法の品物
 巫蠱によって作成される毒、あるいは使役鬼です。
 毒として使用した場合、全身に青黒い斑紋が浮き上がる不気味な死に様となります。この効果が現れる時間は毒の元となる 生物によりまちまちであり、ゆっくりと時間をかけて相手を存分に苦しめるものから、即効性のものまで様々です。
 使役鬼とした場合、通常の式神の能力の2倍の能力を持ち、また蠱としての毒性も同時に持った非常に強力な ものとなります。
 また、腹中虫など、相手の体内に住まわせ、相手を操る方も存在するようです。

■腹中虫
 魔物、あるいは蠱術の一つです。
 人の体内に入り込み、あるいは蠱毒として相手に服用させます。
 この虫は時には内部から話しかけてくることもあったと言います。
 寄生虫であるとも、憑き物とも考えられ、専用の治療法や、あるいは薬草の使用法などもありました。
 また、応声虫と呼ばれる、体内から声に答える虫もおり、明の『通俗編』で、怪しい男を捕まえた所、 変わりに腹の中から何者かがいろいろなことに答えたと言います。

□腹中虫を下す方法:Balk Worm、下級の呪文
 腹中虫を下す方法として、イノシシの毛を飲ませると言う方法伝わっています。
 ただのイノシシの毛ではなく、何らかの魔力、九字などの魔を祓う力を込めたものなどがこれに当たります。
 このイノシシの毛を、腹中虫に憑かれた者に飲ませる事で、腹中虫にイノシシの剛毛が突き刺さり、腹中虫を 吐き出します。
 この呪文は、腹中虫を下すための何らかの霊薬を作成する呪文です。
 イノシシの毛、あるいは腹中虫を下すための材料に対して、魔を祓う霊力を込めるため、術者は1D6のMPを消費します。

■百鬼夜行
 平安期の頃から、百鬼夜行と呼ばれる現象が信じられ、恐れられていました。
 夜の闇の禍々しさ、魔性を具現化した思想でもありますが、同時に人々の周囲にいながら夜、あるいは人気の少ない場所でのみ現れる、 魑魅魍魎の類を指した言葉でもあります。
 目に見えぬ魑魅魍魎達が、闇の中を大集団で練り歩く。これらに出会えば、その場で、あるいは遠からず死ぬと言われています。
 室町時代の賀茂在方の『歴林問答集』に、

 歴図に言う。夜行を忌む。てへれば百鬼夜行日と名づく。但し、時を忌みて日を忌まず。今按ずるに、子の時これを忌む。
 是れ子は陰陽の始終なり。故に此の時、出行すべからず。遠近皆死亡せり。

 とも予言され、当時はそれほど恐れられた存在でした。

□百鬼夜行を避ける法:Avoid Deamon Parade、下級の呪文
 陰気な往来や、家屋など、あるいは訳もなく鳥肌が立つような異様な状況出くわした場合に、陰陽師が使用する神言(呪文)です。
 様々な妖怪、あるいは鬼神などの災いを避けるための呪文です。
 術者は1D6のMPを消費することで、百鬼夜行、あるいは妖怪などの怪異を避けることができます。
 しかし、このとき、自ら怪異に近づいた場合はこの呪文は無効となります。

■十二神将
 安倍清明が使ったと言われる、最も有名な式神です。
 薬師十二神将とは何の関係も無く、陰陽道の式占盤上に配置される十二の方位神を指してこう呼ばれます。
 十二神将はそれぞれ、天一(てんいつ)(あるいは天将(てんしょう))、騰蛇(とうじゃ)、朱雀(すざく)、六合(りくごう)、勾陣(こうじん)、青龍(せいりゅう)、 天后(てんこう)、大陰(たいいん)、玄武(げんぶ) 大常(たいじょう)、白獣(びゃくじゅう)、天空(てんくう)とあります。
 清明はこれらの式神を最初は屋敷においていましたが、奥方が気味悪がったため一条戻り橋に住まわせ、必要に応じて呼び出したと言います。

■禹歩
 支那の夏の始祖、禹が行ったとされる、呪術的な歩行法で、道教が起源だといわれています。
 日本では反閇(へんばい)として伝えられ、神道、仏教、陰陽道、修験道などにも取り入れられています。
 禹歩の法は行う術によって異なりますが、基本は後ろの足が前の足を追い越さない足運びで、また足を地から離さない、 すり足のような歩みです。
 反閇は主に、3歩、5歩、9歩とあり、それに併せて特定の呪文を唱えます。5歩の場合は、「天武博亡烈」、9歩の時は 九字と同じ「臨兵闘者皆陣烈在前」と唱えます。
 また、土御門家ではこの九字を、「朱雀、玄武、白虎、勾陣、帝禹、文王、三台、玉女、青竜」と唱えたと言います。
 平安期では貴人が出御の前には必ず陰陽師が立ち、反閇(禹歩)によってその踏む土地を清めたと言います。
 力士が踏む四股などもこの流れにあると言われています。
 また、教会式の結婚式で花嫁がバージンロードを歩く際に、この禹歩に似た歩みを行うもの、一種の呪術であるかもしれません (実際、結婚にまつわる儀式は洋の東西を問わず、呪術、魔術の固まりです)。

■身固め
 文字通り、身を固め、災いや穢れから身を守る呪法です。
 同時に心身を健康とする呪法でもあり、魂が肉体から遊離しないように体を抱えるようにして行う、一種の鎮魂法でもあります。
 将軍家に対して、安倍家が行っていましたが後には儀礼的なものとなりました。

■方違え
 ある特定の方角へ移動することを凶として、まずその方向以外の別の方角に移動することで、 目的地の方角を変えるなどを方違えと言います。
 この凶の方角は、その年の金神、天一神、大将軍、王相神などの当たる方角と、移動する本人の天命星など、 陰陽道の神や、星辰との組み合わせで決まると言います。
 平安時代では、移動、移転に関して方向や日取りを気にし、凶と出れば方違え、を行い、 凶事を避けようとしました。
 金神とは金気の精で非常に清浄を尊び、一度の方向を犯すと金神七殺と言ってその人とその家族は言うに及ばず、 隣人、家畜などを七人殺すと言われています。
 天一神はあるいは中神とも呼ばれ、北極星の脇にある星神で、十二神将の天将とも言われています。天上に位置する場合は吉とされますが、 地上に下ればこの方向に向かって事を成すことを凶とされます。
 大将軍は太白の精で、金星であるとされます。この方位を犯すと、三年以内に死亡すると言われ、あらゆることが忌避されました。

■泰山府君祭
 陰陽道最大の秘事たる祭事で、主に寿命延命のために執り行われました。
 初期の頃は朝廷の独占祭祀であり、後代に至っても高位高官が独占し、民間に流れることはなかったと言われます。
 泰山府君とは陰陽道の主神であり、五嶽の中心である東嶽泰山の神です。万物の生死を司り、祈願次第では延命や不老長寿も 可能と言うことから、支那では歴代の皇帝が熱心に祭っていました。
 記録では日本では桓武天皇のために初めて行われたと言い、伝説に阿倍仲麻呂が遣唐使として学び、それを吉備真備に託されて 日本に伝わったと言います。
 泰山府君祭は単純に寿命延命の祭事であると言いますが、身代わりとなる者の寿命を継ぎ足して延命させることができると言われています。

■奇門遁甲
 中国で発明された方位術です。起源はかなり古く、黄帝が発明したとも言われており、また張良が神仙より授けられたとも言われています。
 兵学、地政学であり、行方をくらましたり、あるいは敵を罠に誘い込むのにも利用され、伝説では三国志の諸葛孔明がよく用いたといいます。
 陰陽二気の動きに応じ、身を隠し災難を避ける術で、天の九星、地の八卦の助けを借りて、八門遁甲とも言われる門の吉凶を知ります。
 この八門遁甲は、文字通り八つの門を持った陣で、その内側は巨石と石柱が並ぶ迷路となっており、生門、開門、景門、杜門、死門、傷門、驚門、休門の門を持っています。
 このうち、無傷で、あるいは直接的な害が無く外へ出られるのはわずか、休門、生門、開門の3つでそれら以外は何らかの害をもたらします。
 八陣に迷い込んだ者はこのうちの一つを選び陣の外に出るか、あるいは永遠に陣の迷路を彷徨うしかありません。 この八門はその名にちなんだ効果をくぐる者にもたらします。死門をくぐった者には死を、驚門くぐったものには狂気を。
 八陣図は、迷い込んだ者を死門に誘う迷路なのです。

□八陣図:Circle of Eight Gate、下級の呪文
 この呪文は八陣図を張るための呪文です。
 この呪文を行うには、八門に見立てるための塚、あるいは石など何でも良いので八つのものが必要です(極端な話、八つの呪符をその場で用意するのでも構いません)。
 先に述べた八つの門を八陣図の配置に従って配置し、MPを1D10ポイント、POWを1D4ポイント消費することで、陣は完成します。
 陣の内部は迷路になっており、死門や傷門、驚門などの致命的な門へ敵を誘い込むようになっています。
 八門のうち、どれかを発見してくぐり、陣の外へ出た場合、それぞれの門は以下の効果をもたらします。

門の名前門の効果
生門無し
開門無し
休門無し
死門CONの3倍のロールに失敗すると死亡します。
また、成功した場合も耐久力が1ポイントとなり、自動的に意識不明となります。
傷門自動的に4D6のダメージを受けます。
驚門自動的に4D10の正気度を消失します。
景門自動的に2D10の正気度を消失します。
杜門2D10日の間、森の迷路の間を彷徨い歩きます。

 八陣図の破り方は、正しい方位と陣を知ることで、開門、生門、休門をくぐることですが、強引な突破手段としてその魔力の源となっている門に見立てられた 呪物を破壊することもできます。この場合は陣を破る者のPOWの1倍のロールに成功した場合、門となっている呪物を発見することができます。
 この呪文は八陣図を張る呪文ですが、対象となる相手を陣内に誘い込む呪文ではありません。そのため、陣内へと相手を導く手段が別に必要です。

■斎
 平安期の貴族達が夢見が悪い時や、何か不吉なことがあるなどの場合に、魔物や呪い、汚れなどを落とすために、 一定期間門を閉ざし、その間身を慎み、身を清め、読経するなどして過ごしました。これを斎と言います。
 陰陽師が陰陽五行に基づく日取り事で、斎をしなければならないか、その吉凶などを占い、その判断に基づいて斎が行われました。
 斎のための方位や、日時が陰陽師が取り仕切り、冠婚葬祭や、移動移転、洗髪や爪切りなど忌みも独占的に定めました。

■三尸
 平安期でも、庚申の日の夜に徹夜で起きている週間がありました。
 これらの庚申信仰は、三尸と呼ばれる虫が人間の体内におり、その人間を監視して、庚申の日に天に昇り天帝にその罪科を報告し、 寿命を短くされる、というものです。
 そのため、庚申の夜には、徹夜で起きているという週間になったのです。
 三尸は、上尸、中尸、下尸の三匹で、上尸は頭部に生息して、頭に関する病を引き起こし、中尸は内臓に生息して、 五臓に関する病を、下尸は足で精力を減退させると言います。

■夢違えの呪法
 古来、人の夢には何らかのメッセージ、あるいは啓示、未来予知などがあると考えられてきました。
 平安期などでも、見た夢(特に悪夢が)現実の物とならない様に、その夢を吉に変える呪法がありました。
 これらを、夢違えの法と言い、夢違えのために「悪夢着草木吉夢成宝王」を唱えるなどありますが、 あるいは、呪法ではなく、陰陽師の解釈によって、夢を凶から吉へと転じるものもありました。
 また、夢占とよばれる、解釈しがたい夢を解釈したり、それらについて吉か凶か判断したり、あるいはそれらを信じて良いかどうか判断したりする者達もいました。
 伝説では吉備真備の破格の立身出世の裏には、彼が若い頃に他人の夢占による夢告を盗んだため、とも言われています。

■天゙地府祭
 天゙地府祭(てんちゅうちふさい)は、安倍家一子相伝の秘祭であると言われています。
 中世より、泰山府君祭と並ぶ大祭として重んじられており、元々は天皇の即位の際に行われていましたが、 後には将軍宣下の際に行われるようになりました。
 天゙地府祭は、天皇(あるいは将軍)に関わる一切の災厄を祓い、延命長寿を言祝ぐ祭祀です。
 天゙とは、北極紫微宮にある天帝を中心とした天界の役所のようなものであり、地府は泰山府君の役所のことであり、 つまり、天゙地府祭とは、天地双方の役所を指しています。
 支那では天界にも官僚制を当てはめており、これがそのまま陰陽道を始め、様々な呪法でも受け継がれています。
 天゙地府祭では、この天゙地府の泰山府君をはじめとした主要な12座の神を降臨させ、その加護を祈るのです。

■金烏玉兎集
 土御門家に伝わるという、陰陽道の秘伝書です(あるいは、すでに失われ世間に流布するのはすべて偽物であるとも言われています)。
 金烏は名の通り、金色の烏のことで太陽を表し、玉兎は白い兎、つまり月を表し、これらが一対となり、天の運行、森羅万象を象徴していると言います。
 また、「占事略決」という占い、主に日取り事などに関して書かれたものと常にセットで扱われます。

□金烏玉兎集、クトゥルフ神話の本/オカルトの本 −日本語(古語)
 安倍清明が自ら記したと言われる魔導書です。
 オリジナルは土御門家に伝わるか、あるいは失われています。当然、探索者の手に入る物ではありません。
 正気度消失ポイントは1D6/2D6(ただし、<クトゥルフ神話>にボーナスがなければ、消失なし)。 <陰陽道>に+20%(キーパーの判断により、<クトゥルフ神話>に+8%)。呪文倍数は、×5です。

□占事略決、クトゥルフ神話の本/オカルトの本 −日本語(古語)
 こちらも安倍清明が自ら記したと言われる占い事に関してまとめられた魔導書です。
 金烏玉兎集同様、失われているか、あるいは土御門家の秘蔵となっています。
 正気度消失ポイントは1D6/2D6(ただし、<クトゥルフ神話>にボーナスがなければ、消失なし)。 <陰陽道>に+18%(キーパーの判断により、<クトゥルフ神話>に+10%)。呪文倍数は、×5です。

□金烏玉兎集、クトゥルフ神話の本/オカルトの本 −日本語(古語)
 金烏玉兎集の写本です。
 内容としては、果たして荒唐無稽なものからあるいは陰陽道に詳しい人間が書いた、解説書と言っても差し支えありません。
 正気度消失ポイントは1D4/2D4(ただし、<クトゥルフ神話>にボーナスがなければ、消失なし)。 <陰陽道>に+10%(キーパーの判断により、<クトゥルフ神話>に+3%)。呪文倍数は、×3です。

□金烏玉兎集、オカルトの本 −日本語(現代語)
 金烏玉兎集の名前を借りた本です。
 内容としては、あくまでそれらしいだけです。
 正気度消失ポイントはなし。<陰陽道>に+4%、<オカルト>に+6%。キーパーが望むならば、呪文倍数は×1です。

■属星祭
 属星祭(しょくしょうさい)は北斗七星を祭る呪法です。
 北斗七星は泰山府君の元で、冥界の戸籍を管理する神、『司命』であると言われたので、この神を祀ることで、 延命長寿を祈る事が行われます。
 壇を築いて属星に供物を供え、紙製の人形や鏡などに我が身の汚れや災いを移して(撫で物と同様に!)、 祓い清め、延命長寿、息災を祈ります。
 属星と言われるのは、その人の属する星が北斗七星の内の一つとなるためで、十二支に合わせて、貪狼星(子)、巨門星(丑、亥)、 禄存星(寅、戌)、文曲星(卯、酉)、廉貞星(辰、申)、武曲星(巳、未)、破軍星(午)となると言われています。
 また、属星を祀る属星祭の他にも、やはり天上にあって人の運命を司る太上神仙を祀るなどの星祭りもあったようです。