天球賛歌事件 シナリオのチャート

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シナリオのチャート

 シナリオのタイムチャートです。
 何度も言うようですが、これは指針程度に過ぎません。
 チャートを守ろうとするあまり、PCの行動等を制限しないように上手く切り回してください。

シナリオのチャート(時系列による)

 シナリオのチャートは基本的に時系列に沿っています。つまり、おそらく事件はこの順番で起こるであろう、というものです。
 事件の前後に矛盾がなければ、キーパーの自らのチャートを作っても問題ないでしょう。

事件の始まり(探偵の場合)
事件の始まり(書生の場合)
 探偵PC、あるいは書生PC側の事件の始まりとなる、馬場子爵、あるいは馬場家の住み込む書生高坂からの依頼により事件は幕を開けます。
 馬場の娘、桜嶺女学院に通う晴香が行方不明になったのです。
 この捜索を依頼され、一通りの情報を得ます。
山県雅子の噂
 続いて、女学生PC側の事件の始まりです。
 女学生PCの通う桜嶺女学院で、ある噂が流れています。いわく、山県雅子がノイローゼだ、と。
 この噂に興味を持った、女学生PCが山県の周りを調査します。
黒澄綾、『天球音楽』
 女学生PCが山県の噂を聞くと、必ずと言って良いほど出てくるのが黒澄綾の話です。
 この、音楽室に入り浸る奇妙な学友との接触を図り、そして最初の『天球音楽』を聞くことになります。
浮かれる教授
 家に帰った女学生PCを、父親の教授が出迎えます。
 ひどく、浮かれており、何か話したそうです。
 ここで、教授が新天体、おそらく冥王星を発見したであろうことが告げられます。
桜嶺女学院周辺での聞き込み
 馬場晴香の足取り、あるいは情報を得るために、桜嶺女学院へ探偵PCは赴きます。
 噂好きな女学生を捕まえ、その話を聞くことになります。
 ここで探偵PCは、『星の再臨会』というカトリック教会の噂と、真田幸の話を聞くことになります。
星の再臨会
 『星の再臨会』の情報を得た後、直接そこへ踏み込む場合です。
 ただ、現時点では単に怪しいだけですので、正面から(?)話を聞くだけです。
 主催の秋山は全て「知らぬ、存ぜぬ」を通すだけで、ここでは『星の再臨会』のその異様な教義を聞くことができるだけです。
落ち込む教授
 再び女学生PCの自宅で、教授が帰ってきます。
 今度は前のように浮かれた様子はなく、沈んでいます。
 話を聞き出せば、発見したのは冥王星ではなく、全く新しい天体である、ということです。しかし、それでも大発見であることには違いありません。
 また、ここで天文台への誘いを女学生PCは受けます。
山県雅子の自宅
 見舞いがてら、山県雅子の様子を伺いに行きます。
 しかし、かなり具合が悪いらしく本人には合わせて貰えません。
 山県家の玄関で問答をしている最中に、半ば狂人となった雅子の声が聞こえてきます。
再臨会周辺での聞き込み、狂犬
 怪しげな『星の再臨会』の調査です。
 当然、直接調査するわけにも行かないので、周りで聞き込みを行い、その情報を集めることになります。
 その際に、狂犬に襲われることになります。実際は狂犬ではなく、『天球音楽』の影響で凶暴化している犬ですが。
天文台にて
 探索者たちは教授の誘いで天文台を訪れます。
 天文台の職員達が殺気立っており、また関係者以外を中へ入れたことが問題になっており、あまり歓迎されているムードではありません。
 そこで苛立った教授を見るとともに、『天球音楽受信機』から流れる『天球音楽』を聞くことになります。
 天文台で例の新天体を見せられ、帰途につきます。
謳う黒澄綾、『もろびとこぞりて』
 黒澄綾が「普通に」謳う、日常生活的な場面です。
 『禍歌』を謳う時と異なる綾を垣間見ることになります。
騒がしい再臨会周辺
 怪しげな『星の再臨会』の調査です。
 当然、直接調査するわけにも行かないので、周りで聞き込みを行い、その情報を集めることになります。
争う二人
 女学生PCの自宅に、天文台の職員が教授を訪ねてきます。
 二人は書斎で何か言い争った後、その職員は帰っていきます。
 ここでその内容は分かりませんが、教授の書斎の机の上には『彗星に関する資料』が載っています。
山県雅子の誘拐
 再度、山県雅子の自宅を訪れると、前回同様、半ば追い出されるわけですが、玄関でごねていると雅子が逃げ出す、といった騒動が発生します。
 追いかけていけば、雅子が誘拐される場面に出くわし、山県家の女中からその奪還を依頼されます。
 ここでは、取りこぼした雅子の情報が聞き出せます。
再臨会周辺での襲撃事件 その1
 『星の再臨会』の調査過程で出会う、『天球音楽』の影響によって正気を失った男から襲撃を受けます。
山本の死
 天文台の、例の『天球音楽受信機』を持ち込んだ山本が自殺を図ります。
 原因は不明なのですが、教授は自分と争ったことが原因ではないかと疑っています。
 山本の死は普通の(?)自殺ですが、その下宿先を家捜しすれば『天球音楽受信機』と山本に関する有力な情報が手に入ります。
教授、帰る
 山本の事件から、また『天球音楽』によって疲れきった教授が帰ってきます。
 疲れきった教授から話を聞くことはできませんが、様々な資料を落としてきます。ここは、『彗星に関する資料』、『真田幸の論文』をまだ探索者が見ていない場合の補完です。
真田幸の論文
 なんらかの形で、真田幸の論文を目にすることになります(タイミング的には、より前になる可能性が十分あります)。
 そこで言及されている『グロス』について、その意味を知ることになります(おそらく、半信半疑ではあるでしょうが)。
再臨会周辺での襲撃事件 その2
 再び、『星の再臨会』の調査中に、『天球音楽』の影響によって正気を失った男から襲撃を受けます。
馬場晴香と『天球音楽』
 再度、黒澄綾に会いに行くと(PCは『天球音楽』のせいで綾を嫌う可能性がありますが、その重要性と、何かありそう、ということを常に漂わせるようにしてください)、ぼろぼろに変わり果てた馬場晴香と遭遇します。
 狂人ゆえの鋭さから、監禁されていた『星の再臨会』の教会から脱出し、そして『天球音楽』を聞くために綾に会いに来たのです。
 しかし、自分から声を掛けない(掛けられない)晴香に対し、綾は全く気付いていません(それほど集中しています。誰かいるな、程度には気付いていますが)。
 ここで晴香を保護するとともに、情報を聞き出すことになります(まともな情報は得られませんが)。
再び黒澄綾、白昼夢
 さらに、あるいは馬場晴香の保護直後でも、黒澄綾に会うと、完成寸前の『天球音楽』を聞くことになります。
 そして、それは軽い『グロス』との接触であり、その視点を味わうことになります。
真田幸、真っ白な容疑者
 そしてさらに、黒澄綾との接触直後でも構いませんが、桜嶺女学院を訪ねた場合に、真田幸と接触します。
 幸は今回の件では全く無関係ですが、学院の生徒が行方不明になっていることを心配するととともに、黒澄綾に対しても、例の『天球音楽』に没頭していることも気に掛けています。
 探索者の質問には隠すところ無く、余すところ無く答えてくれます。
教授、事故に遭う
 教授の退場場面です。
 『天球音楽』の影響で神経衰弱気味となった教授が、「制限速度を守った」車に轢かれ、病院に担ぎ込まれます。
 まったく軽症なのですが、その精神的な面で弱っている為、療養の為の入院生活を送ることになります(脳病院へ送られるほどひどくは無いのですが)。
黒澄綾の行方不明
 黒澄綾が行方不明になります。
 ここは時間を掛けず、またよりストレートに探索者に誘拐されたことを伝えても良いでしょう。
再臨会の探索
 誘拐された黒澄綾を探して、『星の再臨会』の教会を探索することになります。
終幕 天球音楽
 『星の再臨会』の探索、シナリオのクライマックスです。
 礼拝場にて、オルガンに向かう黒澄綾を発見します。そして、綾を守ろうとする教団と、奪回しようとする探索者の間で戦闘が発生します。
 その最中、『天球音楽受信装置』が天球音楽を奏で始めます。そして、それに和するように黒澄綾も演奏を始め、『天球音楽』が完成し、『グロス』との接触が行われます。
終幕 後日談
 後日談、としてそれぞれの人物のその後が語られます。
本当の終幕 後日談
 後日談として、その後に起こった『関東大震災』についてのアナウンスです。
経験点の報酬と正気度の報酬
 探索後の報酬正気度と経験点(d20)です。