大地返歌事件 シナリオの概要

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シナリオの概要

 本シナリオは、大正12年(1923)8月、帝都が舞台です。
 事件は女学生PCが下級生の安藤雪子からラブレター(!)を受け取り、探偵PCは依頼を受け、そして特高PCは仕事で浅草を訪れるところから始まります。
 女学生PCが雪子とのデートの後、彼女のフルートの先生である、稲葉宅を訪ねることになりますが、そこで自殺している稲葉を発見してしまいます。
 自殺のごたごたの中、稲葉の死体を抜け出たシャッガイからの昆虫(シャン)が、雪子に取り付きます。
 そして、雪子はシャンの意思と、そしてその音楽への執念、あるいは才能から、『天球音楽』に似た『大地返歌』を演奏するようになります。
 同時に、特高、探偵のPC達は稲葉の新曲『シュジャイの鎮魂ミサ曲』と、浅草とその周りで発生している不審な事件を調べることになります。
 雪子の狂気の度合いと、『大地返歌』の完成の度合いは同調しており、最終的に、「大地返歌」を完全に奏でることができると判断した雪子は、女子寮を抜け出し、そして浅草のオペラ座館で一人の演奏を行うことになります。
 一方、浅草の調査では、稲葉の新曲とそれにまつわる事件が分かっていきます。新曲と『大地返歌』の関係を突き止め、雪子の演奏を理解することになります。
 この演奏を止めるか、続けさせるかによってシナリオの結末は大きく変わります。

 シナリオは前作のようなスレッドにはなっていますせんが、下記のような流れになっています。

導入 稲葉の怪死
 起承転結における起にあたる部分です。
 各PCの登場から合流、そして稲葉の怪死とシャンが雪子に取り付くまでの部分です。

探索 雪子編
 雪子編は承にあたる部分です。
 シャンに取り付かれた雪子が、時系列に沿って行動するパートです。
 キーパーは女学生PCに雪子に注意を向けさせるとともに、なによりも単独で行動させないように注意してください。

探索 浅草編
 浅草編は承にあたり、そして探索編とも言える部分です。
『稲葉の怪死』と前後に得た情報から浅草で情報収集を行い、事件の背後にある『ミサ・ジ・レクイエム・ペル・シュジャイ』と『大地返歌』の謎を探ります。

リンケージ 悪夢
 リンケージ、悪夢は転にあたり、シナリオは終幕へ向かいます。
 PC達がグロスとの接触をする悪夢を見ます。これは、『大地返歌』が与える影響であり、そしてその意味を知る為のものです。

リンケージ 黒い男
 リンケージ、黒い男は、終幕に向かう直前です。
 事件の大元を作った『黒い男』との会話と、それによってやはり、『大地返歌』の意味を知るか、あるいはPC達の疑問を受け付け、解決するための場面でもあります。

終幕 雪子のレヴュー
 シナリオの決にあたる、最後の部分です。
『黒い男』の示唆か、あるいは女子寮から消えた、という報告から浅草のオペラ座館に  ここでPC達は雪子に『大地返歌』を奏でさせるか、否かという選択を迫られます。